内容説明
誰かと向き合うことは、こんなにも、切なく、愛しい。5年ぶり本格詩集。
目次
建物の朝焼け
沼
ルーフバルコニー
石
蒼い空
階段
小さな深い青
沼のほとり
細い月の足取り
植物〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chantal(シャンタール)
65
悲しかった事も、嬉しかった事も、辛かった事も、楽しかった事も、過ぎて来た時間は消えないし、過去は過去として存在し続ける。でもそれにこだわっていては、いつまでも前には進めない。さあ、過去も今も全部ひっくるめた自分のままで、未来へ!風は君に属しているから!2018/07/08
ちはや@灯れ松明の火
49
はじめて会った瞬間の、瞳の奥に何かをさがすまなざしを思い出す、まだ思い出せる。砂の中の水晶みたいに明るくて自由で、飛ぶように駆ける君、こんなに近くにいても遠い距離。ただひとり君だけが大切だった。君は、ある時、ある場所で、ある人に出会う。出会ってしまう。言葉よりもよくしゃべる瞳が物憂げに沈む。君に言いたいこと、それは言ってはいけないこと。だから、言わない。吹きすさぶ荒野を進むような君の背を追い続けた。月の光にぬれた真っ白の花に似た強い思いが、道を光り輝かせて。祈るように願う、笑ってほしい、笑っててほしい。 2015/03/03
masa@レビューお休み中
47
過去を振り返り、恋を振り返る。人は前だけを見ながら生きている訳ではない。寧ろ、後ろを振り返ることの方が多いのではないかとすら思ってしまう。年を重ねれば重ねるほど、在りし日の思い出は煌めき、輝くのだ。大切なものは、たくさんの気付きを与えてくれる。煌めきの中に永遠を見つけ、輝きの中から真実を照らし合わせる。僕らは過去の記憶を積み重ねることによって生きることができるんだ。ただ、そうやって生きていくしかないんだ。2012/05/09
ann
36
再読。『人は ある時 ある場所で ある人に出会う 出会ってしまう 』、、、好きな一節。うん、ほんとにそう。出会ってしまうんだ。2023/02/02
ann
36
写真は表紙だけ。とてもきれい。取り囲む言葉の渦に浸る。「僕は近頃 愛にはいろんな愛があるとわかってき たよ」2015/09/23
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