角川文庫
天使の爪〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 568p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041671252
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

脳移植によって生まれた麻薬取締官・神崎アスカは、美しくも脆弱なマフィアの女の肉体と、元女刑事の強靱な精神を併せ持つ。ある日突然、麻薬取締部が襲撃される。ロングコートだけをまとい、乗り込んできた全裸の女は、一人を射殺し、犯罪者の引き渡しを要求して立てこもる。交渉人に指名されたアスカは、かつての同僚で恋人の古芳とコンビを組み、無事、人質を救出。だがそれは、壮絶な闘いの幕開けにすぎなかった…。

著者等紹介

大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年、名古屋生まれ。慶応大学法学部中退。79年『感傷の街角』で小説推理新人賞を受賞後デビュー。その後、86年、『深夜曲馬団』で日本冒険小説協会最優秀短編賞を、91年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞、94年『新宿鮫 無間人形』で直木賞、2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞を受賞。ハードボイルド、冒険小説を中心に幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

53
アスカと仁王にまた会えるなんて嬉しい事!。しかし・・日本の警察官僚達がホンマにこれだけアホばっかりなら、政府の云う外人労働者だけでなく犯罪組織の輩が既に巷に溢れてるということじゃないか。島国根性とは云うがあまりにセコイ。小説の中だけにして欲しいものだ。この中身、もし読まれるなら「天使の牙」から始めて下さい。もうワクワクドキドキから逃れられません。頭で読むのじゃなく感覚で(*^_^*)。エンジェルハートが好きな私にはどちらも甲乙つけがたい。エンジェルハートも是非!2015/09/01

GAKU

39
天使の牙の続編。前作より更にスケールアップしたストーリー展開で、冒頭から引き込まれます。アスカと仁王の関係はどうなって行くのか?SVR(ロシア対外情報局)から送り込まれた二人の殺し屋、ヴォールク(狼)、ミドヴィエーチ(熊)との闘いの決着は?更にCIAまでも絡んできそうだし・・・・あっ!もう上巻を読み終えてしまった。流石、大沢在昌氏読ませてくれます。続きが気になり止まりません。引き続き下巻に突入。今夜も寝不足だな。2015/09/15

ねこまんま

32
「牙」よりさらに壮大でぶっ飛んだ設定、そして複雑な話になってきた。いろんな海外組織や民族が出てきて、ついて行くのが大変なんだけど、面白いよこれ。もう一人の脳移植された殺し屋とアスカがこれからどのように絡んでくるのか?下巻へ2015/07/21

25
面白い♪前作よか大きく外国が絡むは、も1人移植された人いるわで下巻に進みます。2015/08/05

Nobu A

22
図書館本読了。大沢在昌本もいつの間にか20冊を超えたが、相変わらずエンタメ満載の安定感抜群の筆致。「天使の爪」の続編。脳移植を受け、生き残った主人公、麻薬取締官・神崎アスカと元フィアンセ、警察官・古芳がコンビを再び組み、ロシアの犯罪組織に挑む。ロシア革命後、スターリン政権によって多くの民族が制圧された歴史を持つ多民族国家。日本も在留外国人が増え、ロシアの歴史的背景も組み込み、国際犯罪の複雑化を小説を通して垣間見た。物語の骨組みがしっかりとしている点はさすが。下巻も手元にあり、頁を捲るのが楽しみ。2018/10/26

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