内容説明
「スミマセン。ダイジョウブデスカ?」これが、その巨大アリのような異星人の第一声でありました。黄昏時の三軒茶屋。プレアデス球状星団からこの地上に降りたった魂の形骸。女流マンガ家ミヤコは、このごく平凡にして非凡な出逢いから、運命の階段をふわりと昇ることと相成ります。スバル星人は、透明人間へ高倉健へと変身し、幾人もの人物の運命の糸をひとつに紡ぎつつ、ミヤコを一瞬の悟りへと導きます。と同時に物語は、愛こそがすべてと謳いながら、悟ることより現世の慈愛がすべてなのだと問いかけます。そう。この世がすべて。この本は、あなたの素敵な宝物となるでしょう。この世で、もっとも美しい1冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Te Quitor
10
スバル星人と主人公達の一見、温かだけど、・・・な現実を描いた物語。昭和63年刊行されたバブル期の作品。「ナウい」若者言葉が使われた時代。当時の東京バブルを肌で感じた事のある人にしか分からない面白さが多数含まれているのだろうな。時代の最先端という言葉はその時にしか成立しない。時代の流れを感じた作品。2015/04/16
marua
0
箱崎姉妹3部作は永遠のバイブル。2014/07/14
ゆりっぺ
0
1998年8月3日
つむじ
0
舞台は20年以上前の東京、バブル期か。主人公でマンガ家のミャコは、街を走っていて突然、異星人=スバル星人の超小型宇宙船にぶつかった!スバル星人とは、実は・・・。ミャコを始めとする破天荒な人々とスバル星人のはちゃめちゃな物語。だが、読後、考えさせられるものがあった2012/03/03