内容説明
大胆にもメフィストに往診を頼んだ男がいた。連れていかれたのは妖気妖物の集合地点“西新宿の藪知らず”、不気味にざわめく竹林の奥深くに男の妻、美しい夢を見せられたような、竹美はいた。原因不明の記憶喪失、周囲に不幸を撤きちらすような運命、京都の竹林で発見された出生の秘密。そう、彼女こそは、まさしく…。一方、彼女の身を奪おうと、突如立ち現れたヨーロッパ情報銀行国際渉外部責任者・プレベイン公爵の正体は?驚くべき妖術で美貌の医師が紡ぐ美しい旋律が、「魔界都市」にまた新たな神話を生みだした。戦慄のシリーズ第七弾。