内容説明
夕立のなか、吉原大門を駆け抜けようとする小柄な男がいた。男装して足抜けを図った遊女・朝雲だった。連れ戻された朝雲は、女衒に騙され売られたのだと訴えるが、容赦ない折檻を受ける。吉原では、不始末をした遊女たちは私刑に遭う。客の花代を立て替えたあげく、逃げられたおいらん・花雲が受けたのは、「水鏡」と呼ばれる罰だった。―哀れな遊女を食い物にする悪党は許さない!今日もおえんの鉤縄が飛ぶ。痛快時代連作。
著者等紹介
南原幹雄[ナンバラミキオ]
1938年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。73年、『女絵地獄』で第二十一回小説現代新人賞、81年、『闇と影の百年戦争』で第二回吉川英治文学新人賞、97年、『銭五の海』で第十七回日本文芸大賞を受賞
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感想・レビュー
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