内容説明
忽然と消えた娼窟、行方知れずの大金、横行する贋作…なにかときな臭い空気が漂う尾張藩。不穏な動きは江戸藩邸にも飛び火する。次期将軍候補、五郎太さまの覚えがめでたい日記魔の畳奉行・朝日文左衛門はようやく家督相続をはたしたものの、いつしか藩内に渦巻く陰謀に巻きこまれ、命をつけ狙われる!シリーズ第2弾。
著者等紹介
池端洋介[イケハタヨウスケ]
1957年、東京都に生まれる。出版社勤務を経て、執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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onasu
15
父親が隠居願いを出したが、お目通りが叶わず宙ぶらりん(本人はお気楽…)、後には畳奉行となる朝日文左衛門だが、呼び出しがあり、目出度く家督を相続、累代の御城代組に。(城の門前には同様の者も日参していたが、何だったのか?、て近世とはそんなものか) 少し体の弱かった妻のお慶も懐妊して女児を出産、文左衛門も人並みの父性愛を抱くが、日記のネタ探しに始まる何にでも興味を持つ癖は変わらずで、またして触れてはいけないところにまで至り危地に陥るが、そこでは何と文弱な文左衛門の剣が!、て、まあ欠かせないとこですかねえ。2021/02/25