内容説明
太閤秀吉が薨じると徳川家康が上杉景勝に兵を向けた。景勝の執政・直江兼続は奥州白河で徳川の会津討伐軍を待ち受けるが、西で石田三成が挙兵したため、徳川軍は突如大旋回。追撃すれば勝てると直江は確信する。だが、「わが軍法に退却する敵をおそう作戦はない」という景勝の決断に服するほかなかった。天下の覇権は家康に帰し、上杉の処分が下った。米沢三十万石への大減封。急な転封による困難の連続のなか、直江は他日を期す。敗軍の将・直江の胸中に秘められた策略とはなにか―。雄渾の大型歴史小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
30
余り知らない関ヶ原以降がメインであり目新しい話です。直江兼続の大きな視点からのアプローチが興味を惹きます。2023/02/17
keint
4
中学生時代に読んだ。前巻までは史実におおむね沿ったないようだったと記憶している。
ゆみゆみ
2
これは面白い!直江兼続の野望、と言うサブタイトルがつけられそう。今まで読んだ兼続の小説は関ヶ原敗戦、上杉家減封あたりで終わっていたけれど、この本は関ヶ原開戦から始まっているので珍しい。まだ上巻なのでこの先どう展開するかはわからないけど、広げた兼続の密かな大風呂敷がどう畳まれていくか下巻が楽しみです。2013/09/17
シロくますけ
1
関ヶ原の戦後処理に忙殺される直江兼続。特にこれといったこともなく、少々じれったい。2024/06/11
姫稟
0
歴史にもしも は無いのでしょうが、上杉が徳川に追い討ちをかけていれば、関ヶ原の勝敗2017/10/15