内容説明
かつて検察事務官をしていた「私」は、いまは当時の警察人脈を利用して公然と駐車違反の車を動かすことを生業としていた。客のほとんどは、ホステスか水商売がらみ。一晩に五十八台の客の車を一、二時間ごとに十メートルずつ動かし、駐車違反を逃れることで生計を立てている。…ある日、客の紹介である男から失踪した姪の捜索を頼まれるが。(「船長のお気に入り」)掛け値なしの傑作と謳われた、ハードボイルド作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風祭
1
面白かった!お洒落というか、気障というか、味があるような癖のある文章で、好きな人にはたまらないと思う。ひも解くように読まなければならないが、たまにこういうのいいね。2023/01/13
コウ
1
ふむ。表紙が何気に恥ずかしい。★★☆☆☆2008/07/07
犬丸#9
0
★★★★★絶品。 長編をじっくり読むのも矢作作品の魅力に違いないけど、小気味よいテンポで畳まれるこの短編集はじつに楽しめた。外見は薄っぺらいのに中身はぎっちり濃いんだな。 カバー絵のセンスには正直疑問が残るけど、でもやっぱ満点上げます。
PE
0
ひさしぶりに。2010/11/07
ハヤシ
0
ラム酒2010/07/23