感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
18
「意外!」というべきか「やっぱり!」というべきか、赤塚先生と数学の世界は親和性があった。ゼロの発見からリーマン幾何学まで、バカボンのオールスターキャストが登場する数学マンガ。数あるブッとんだエピソードの中で一番のお気に入りは、双子の泥棒がエウクレイデスの館に入る話。それは、エウクレイデスに捕まった双子泥棒が、数学の証明法についてエンエン話を聞かされるというもの。これがあまりにもシュールすぎて、この感想を書いている今も実際そんな話があったかどうか自信が持てないくらいだ。そんな破壊力。良書。2016/04/20
FK
4
すっかり変色してしまった文庫本。今にしてようやく通読。数学と言えば、中学一年時の代数は面白かった。小学校時分の旅人算とかで苦労したのが、一挙に解決したのだから。さて本書は赤塚不二夫を知っている人には、なじみあるキャラクターが登場して、分かりやすく解説(?)。/どんな科目であれ、それを担当する教師とテキストによって、私たちがそれを好きになるかどうか決まってしまうようだ。そういう意味で、良いテキストと良い教師が大事だと思う。それがもし叶わないようなれば、この赤塚不二夫の本のようなもので補うしかないだろう。 2018/02/24