岩波現代文庫<br> ロールズ政治哲学史講義〈2〉

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岩波現代文庫
ロールズ政治哲学史講義〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 502p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006004217
  • NDC分類 311.1
  • Cコード C0110

出版社内容情報

ロールズが退職するまで三十年間ハーバード大学で行った「近代政治哲学」講座の講義録。自らの〈公正としての正義〉という構想に照らして、リベラリズムの伝統をつくった八人の理論家(ホッブズ、ロック、ヒューム、ルソー、ミル、マルクス、シジウィック、バトラー)を取り上げて解説する。『正義論』読解に不可欠の書。

内容説明

『正義論』を主著とするロールズが、ハーバード大学で三十年にわたり行った「近代政治哲学」講座の講義録。自らの“公正としての正義”という構想に照らし、「範例」とみなす八人の理論家を論じる。第二巻では、功利主義と自由を論じたミル、リベラリズム批判を代表するマルクスなどを取り上げる。人名・事項索引付き。

目次

ミル(効用についてのミルの考え方;正義についてのミルの説明;自由原理;全体として見たミルの教説)
マルクス(社会システムとしての資本主義に関するマルクスの見解;権利と正義についてのマルクスの構想;マルクスの理想―自由に連合した生産者たちの社会)
補遺(ヘンリー・シジウィック四講;ジョゼフ・バトラー五講)

著者等紹介

ロールズ,ジョン[ロールズ,ジョン] [Rawls,John]
1921‐2002年、元ハーバード大学教授

フリーマン,サミュエル[フリーマン,サミュエル] [Freeman,Samuel]
ペンシルベニア大学教授

齋藤純一[サイトウジュンイチ]
1958年生。早稲田大学政治経済学術院教授

佐藤正志[サトウセイシ]
1948年生。早稲田大学名誉教授

山岡龍一[ヤマオカリュウイチ]
1963年生。放送大学教授

谷澤正嗣[ヤザワマサシ]
1967年生。早稲田大学政治経済学術院准教授

〓山裕二[タカヤマユウジ]
1979年生。明治大学政治経済学部准教授

小田川大典[オダガワダイスケ]
1967年生。岡山大学社会文化科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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PETE

1
社会契約論・功利主義の思想家たちが実際にはどのような思想的課題に応えようとしてきたかを明らかにしながら、ロールズ政治哲学の観点からの相関性を論じる、講義録としては最強の部類の一つ。ただ、ルソーまでは誰を論じてもカントと変わりない思想になるのには閉口した。マルクスの教義学を革新しようとする某氏の著作とは逆で、この本を読んでからマルクスを読みたくなってきた。2021/02/21

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