内容説明
東京近郊にあるつつじ台中学校2年1組の須藤朗は、ダメな大人が大嫌い。そのまっすぐな性格とよく回る頭で、気に入らない大人たちをとっちめている。ある日、他校でのいじめが原因で転校してきたという純也が、自宅マンションから転落死した。大人たちはつつじ台中でのいじめが原因の自殺として片付けようとしているが…。いじめ、過剰報道のマスコミ、学校裏サイト…あらゆる問題を逆手に取り、朗が暴き出した真相は。
著者等紹介
宗田理[ソウダオサム]
東京生まれ。少年時代を愛知県ですごす。日本大学芸術学部卒。1979年、直木賞候補作となった『未知海域』で作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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katsubek
6
う~ん、なんなんだろう、この倦怠感は。読み終えて爽快感がないのが辛いところかな。なんというか、はちゃめちゃのふりして、妙にお説教じみているというか……。悪なる者はどこまでも悪く、「問題児」の仮面をかぶったヒーローはどこまでも善である。そんな単純な構図が鼻につく。もちろん、おもしろいストーリーだし、読んでいて引き込まれることも確かなのだが。2013/05/26
ゆう
2
久々の宗田作品。相変わらず読みやすさは健在。いつもその時代背景を取り込むストーリーには感服です。今回は虐めがメインテーマなだけにちょっと重い感じがあるものの痛快さは無くならないのがすごい。2012/05/29
蒼井カルネ
1
ぼくらシリーズで有名な宗田さんの作品。設定が中学生で共感するところがとってもありました。朗君がかっこいい!こんな中学生居たらすごすぎますね。2012/05/11
さき
0
純也君もかわいそうだけど、中でも、茂木君がかわいそうでした。2015/01/17
K-Wing
0
でも結局いじめはあったんだろ? 何を全て解決したみたいに終わってるんだよ。2014/06/28