内容説明
歌代聡子、26歳、独身。週3回、深夜のTV報道番組で、海外ニュースのキャスターをつとめる。都内のマンション暮らし。ブランド物をおしゃれに着こなし、迎えのハイヤーで局に向かう。ボーイフレンド数人。ステディの光裕は、建築家のたまご。―お仕事があって、車もお酒もあり、もちろん彼がいて。でも、やはりわたしは、ひとり。「流されてしまう」という不安を真摯にひきうけて生きる主人公の昼と夜を描いた、「今日の小説」。「月刊カドカワ」で話題の連載小説、オリジナル文庫で登場!
感想・レビュー
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Hirouch
4
大した話じゃないし、ブランド名などの固有名詞がやたら登場して読んでいく内に食傷気味になるのでは、と思っていたけれど、さらさらした淡白で無機質な雰囲気で、何となく全て受け入れてしまい、気が付くと読み終わっていました。ああ、これが30年以上前に世間にヒステリック現象を引き起こした田中康夫ワールドなのか、と納得。80年代に生まれた身としては、この時代の記憶があるわけではないけれど、小説、映画、音楽から伝わってくる「80年代っぽい」雰囲気がやはりあります。そして、個人的にその空気感がとても好きです。2018/05/29
丰
0
Y-202007/06/28
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