内容説明
ロサンゼルスのダイアナは、夜はぼんやりテレビを観て過ごす。「パリもずいぶん変わりました。でも、私は昔のままです」というのは詩人ボーヴォワール。香港のジェニファは「猫まつり」の研究に余念がなく、東京の風太は千倉の海で水平線を行く船を眺めているだけでいいという―。浅井慎平が旅の途中で出会った街角の猫たちの、時にシニカルで時にコミカルな肖像に、愛と敬意を表して贈る愛猫写真文庫。
目次
ぼくがここに来てから、もう五年になる
ぼくの生いたちを、ここの家の人たちは知らない
わたしが雪が好きだといったらみなさん驚かれるでしょうね
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みま
5
ほぼ写真なのですぐに読めました。 ただの写真集だと思って買ったのですが、時々挟まれている話が猫目線でおもしろかったです。癒されました。2012/01/04
赤い肉球
4
かわいいにゃんこ達が良かったのはもちろんだけど、猫を語り手にしたショートストーリーが面白い。大学ラグビーの寮が舞台の作品はちょっと涙した。2013/11/17
くるぽん
3
古本で珍しいのを手に入れた。そう、猫に導かれて…。カラー写真たっぷりと、猫目線のショートストーリー3話。全ての猫が愛しい。気に入った一枚は、青空に老猫と思われるボサボサの一匹。2025/05/11
春木
3
だいぶ前、小学生の時?に買った本。久々に読み返してみた。猫の写真と短いお話と。写真も話も、どちらも素敵なのだ。2014/03/24