出版社内容情報
赤川 次郎[アカガワ ジロウ]
著・文・その他
内容説明
三毛猫シリーズ初めての短編傑作集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
77
リリアン・J・ブラウンのシャム猫ココのCat Whoシリーズを読んでから 三毛猫ホームズシリーズを拝読。現時の作品の主人公が片山晴美であることは、他の主人公が、飼い猫の雌の三毛猫ホームズ、晴美を慕う刑事の石津、兄の片山義太郎という構成から見ても分かる。晴美の透明感のある性格は、 三姉妹ものの次女、爽子ものの爽子、幽霊ものの夕子などなど、赤川次郎作品の不動点。三毛猫ホームズは、晴美が操っているのか?という疑問にたどり着けば、魔女と使い魔としての猫という関係が見えてくる。赤川次郎が男性、主人公は女性かも。2011/09/07
本木英朗
26
〈三毛猫ホームズ〉シリーズ第6弾であり、初の短編集である。俺は旧版で、小学~高校まで20回近く読んでいた。今回新たに新版で読んでみたが、どれもこれも本当によかったよねえ。中でも俺的には、「三毛猫ホームズのバカンス」が凄かったかな、ウフフ。大満足でした! またいつか読もうっと!!2023/10/17
ビグ
26
シリーズの短編集。この作風にも慣れて、思いっきり昭和的なところも非リアルな事件もそれなりに軽く楽しめる。実に軽々しく事件が起きちゃう辺りは笑うしかない。この作風は最後まで維持されるのだろうか?それを楽しみに地道に読んでいってみるとする。2022/10/01
Atsushi
21
このシリーズを初めて読んでみた。ずいぶん前に出版されたものだ。猫が刑事に事件解決のヒントを与えるという設定が受け入れられれば面白いかも。読みやすい一冊です。2018/01/12
YUUUUMI
18
5話の短編集。刑事である片山と、妹・晴美や石津が繰り広げるドタバタ感が今作でも楽しめた。片山刑事の上司である栗原警視のエピソードがあったり、警察署員たちの運動会など、短編ならではの物語も良かった。このシリーズに登場する三毛猫のホームズは、まるで事件を目撃したかのような推理力で様々な事件を解決に導いていき、ヒントを与えてくれる頼もしい存在だ。刑事らしくない片山や石津のキャラクターも、警戒心を与えないところが良い。2024/03/17