角川ホラー文庫
夜 (改版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041497241
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

突如襲った激しい大地震。住民が「町」と呼んでいる新興住宅地の道路が遮断され、十五軒の家が完全に孤立した。日が暮れ、月も星もない完全な闇が町を支配する。閉鎖された極限状況の中で、人々の精神は少しずつ狂い始めた。その闇の中で、人間ではない何かが人々を狙っている。一人、また一人、犠牲者が…。人間の恐怖、狂乱、そして死を、サスペンス色豊かに描くパニック小説の傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

107
父の本。 地震だけでも怖いのに夜中に人を襲いにやってくる赤い目のこわーいケダモノがさらに怖い。しかも作中で正体が説明されてないところも…。そんな怖いケダモノに勇敢に立ち向かう中川がかっこよかった。後は幼い登場人物が大人以上に現実の脅威を認識しているというところも…。 去年の西日本集中豪雨を経験して分かったことでもあるのですが、非常事態にこそ人間の本性があらわになるということですね。子どもだからこそ生命力というか生きようとする努力が強いのかも?2019/05/07

ちーたん

55
★★★☆☆巨大地震が起こり、外部と断絶された小さな集落。住居を失い、電気も止まった夜は漆黒の闇。救援を待ちわびる生還者達の元に、夜な夜な怪物が襲いかかる。果たして、彼らは無事に生還出来るのか?どこかのサイトで面白いと書いてあって探したと思う本書。寝かせてましたが、やっと読みました。ページ数も少なく淡々と物語は展開し、セリフも多めなので数時間で読みきれます!ホラーというよりパニックサスペンス。過激な主婦が出てくるので読者ターゲットがイマイチわかりませんが、漢字のルビから学生向け作品だったのかも?(^^;)2019/02/12

侑奈

25
地震によって孤立した村で謎の怪物に襲われるとゆう話。 怪物より、橋から歩きながら落ちた男が何だったのかが1番気になる笑2020/10/17

みんち

14
またもや「熊もの」からもう一冊。今回は赤川次郎氏の「夜」を読了。赤川次郎氏というと学生向けジュブナイルやライトミステリーが主体の「軽めのミステリー作家」というイメージが強いかと思われるが、デビュー当時からしばらくの間はむしろ容赦の無いサスペンスやブラックなミステリーなどを書かれていて、その頃の作品の中には二十年以上経った今でも新鮮に読み返せるような傑作も数多い。この「夜」も、そんな一冊である。物語は、山間部を切り開いて造った新興住宅地が大地震に見舞われ孤立するところから始まる。2016/12/20

寝猫

13
図書館で借りたら書庫にあるとの事、昭和58年発行。随分前に書かれていた本だったのですね。 得体の知らないモノに襲われていく恐怖と殺人者。赤川さんらしく人が死ぬ割に軽く読めます。 発情?が多くない?ちょっと閉口。 谷に落ちた人は何?最後の人は彼?それとも救助者?気になりました。2021/02/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/528219
  • ご注意事項

最近チェックした商品