感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
里愛乍
39
数年ぶりに再読。読むというより、御言葉をいただいているといった感じだ。言葉使いとか言い方とか、これはこれで味があるけど、要はその中身であり、それは実際に彼が見せてきた行動であり、聴かせてきた音楽であり、TV等で喋ってきた言葉である。その上で彼は言う。「オレのことを間違ってると言うやつも、きっといるよ。でも、いいじゃない。そのほうがいいよ、きっと」ページを繰る一行一文、紛うこと無き矢沢永吉がここにいる。2016/08/29
てん子(^_-)
13
この頃見たテレビ番組で、ある若手俳優が常に持ち歩いてボロボロになったので2代目を買いました。自分にはなくてはならない本、と言っていたのがこの本。読みたい!かっては流行語にもなっていた「成りあがり」。70歳超えてもカッコいい矢沢永吉はルックス以上に精神がカッコいい人だった。昭和53年刊行から44年経ても若者を魅了する彼の源は好きな音楽に熱くなりがむしゃらに努力するひたむきさだろう。矢沢さんの言葉「合った職を探す。それが才能よ」「グレるってことははぐれることなんだよ」。取材構成と解説が糸井重里だ!2022/06/11
nbhd
13
「だって、ロックンロールは、オレにとっちゃ空気みたいなものなんだから。息を吸って、吐き出せば、もうロックンロールができあがってる」、矢沢永吉、当時28歳。これは良い、文字通りの成りあがりストーリーを前のめりで読んだ。熱いわ。糸井重里による取材構成の妙もあるのだろうけれど、28歳にして人間=文体が完成している。幼いころの口癖「おもしろくない」で、愛読書はカーネギー「人を動かす」。矢沢の初体験、矢沢のちり紙交換などエピソードがいちいちおもしろい。特に、矢沢vs盲腸、矢沢vs親知らず、2つの闘病記がお気に入り。2014/03/04
まろ
10
矢沢永吉が好き、という人と知り合いになったので読んでみた。なるほど。熱くて凄いバイタリティーある人。ファンが多い理由がよくわかった。この境遇でこの負けん気の強さでグレなかった事が一番の尊敬に値するところだと思った。2014/07/26
とむ
5
『成り上がり』すごく熱い言葉。反骨精神。オトシマエ。スーパースター。すごく熱い。本の中に矢沢永吉がいた。とても面白かった。2024/11/28