角川文庫<br> 世界で一番ロマンチックな海

角川文庫
世界で一番ロマンチックな海

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 221p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041480250
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「私、あの病院で死ぬの」高校2年の夏、砂浜でそう言った葉子に、ぼくは初めてのキスをした。そして一生をかけた恋は始まった―。別々の人生を重ねながら、絶望も愛を失うことも知った2人は、あの砂浜で再び出会った。最後の、そして命を棒げた恋の始まりだった。甘美で悲しい恋を描く表題作他5編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

25
鎌田さんは金妻や男女七人なんかを手掛けた人だったのですね。たくさんの人を登場させ絡めてこんがらかせて、それでいてそれぞれの友情や愛情を混ぜ込んで。そういう人の心の細かい部分を丁寧に描くから物語に風味が増すのかもしれないですね。タイトル作品「世界で一番ロマンチックな海」が甘く切ない感じを受けました。歯車がぎこちなく動く感じ。なかなか本音を切り出せない男と女。もっと鎌田ワールドで男と女の心を味わいたくなりました。2011/04/17

なつ

24
誰かを思う気持ち、すれ違う感情。文体は綺麗な描写で、切なさが漂う感じ。少し胸を締め付けられつつ、さくっと読めました。2015/10/11

じいじ

22
 6編の甘い、ちょっぴり悲しい恋物語。心地よい読後感だ。表題作「世界で一番・・・・」は、悲恋だが素敵な恋の話。初恋の二人が別々の伴侶を選ぶ、「自分を愛してくれる人を裏切る辛さ」を互いに経験する・・。私は次の2編がよかった。舞台はパリ、妻子を日本に残し単身赴任の男とヘアメイクを学びにきた女の淡い切ない洒落た恋物語の「シャルル・ドゴール空港」。若者がある時甘い匂いに惹かれる。向こう隣りの若奥様の香水の香りだった、胸のときめきに暮れる浪人生の淡い恋心を繊細に描いた作品「その人の匂い」。別作品が読みたい作家だ。2014/12/18

美紀ちゃん

21
恋愛小説。すれ違いが切ない。 https://ameblo.jp/mikann-1124/entry-12467016895.html 2019/06/04

つね

7
苦味がベースにある切ない六つの恋愛短編集。男の純情さやズルさなど、あ〜分かるなぁ。「結婚してる男の人って、簡単に自分の感情を口の出すのよね。でも女は口に出したらその始末を自分でしないといけなくなるのよ。」読みやすく良い読後感でした。 2016/12/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/475961
  • ご注意事項

最近チェックした商品