感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんご
36
シンナーでラリって大爆発以降は人間の大宴会スタート。殺って犯る、とにかくそれ。ネズ公も思わずポカーンですわ。「滅びの笛」が読みたかったが、近隣図書館になく断念。ネズミの怖さは前作で語り尽くしちゃったんかいな。「40過ぎの太った女」も輪姦されてて、狂った世界では私でも危険なんだと気を引き締めました。あと狂った世界は尻を好むのか⁉︎ 2021/12/23
おぎにゃん
6
名作「滅びの笛」の続編。前作と逆に、全自治体から避難民受入れを拒否され、逃げ場を失う都民…過激派の暗躍により、鼠群の襲来を前に、灼熱地獄と化す首都…熾烈で救いのない物語である…この熾烈さから目を背けるのはたやすい。その代わり、熾烈さに込められた作者の思いを読み解く楽しみを放棄することになる…滅びの先にある救い…それは読者自身が見つけるものであろう。名作である。2014/07/20
キー
4
1976年作品『滅びの笛』の続編。1980年作品。 前作で山梨県を襲った鼠の大群が、2年後、埼玉県の秩父山地から発生する、という内容で、今度は東京23区を鼠の大群が襲うのか、と、期待させてくれますが、中盤から鼠の出番が無くなります。代わって東京を壊滅させるのは、過激派革命集団。 鼠パニックに乗じた爆破テロで、東京23区に火災と竜巻が起こるパニック作品になります。 前作でも描かれた、パニック状態の人間が一番怖い、という出来事が次々と描かれますが、鼠の大群が登場しないと、どうも面白味に欠けますね。2025/03/06
kenpapa
4
再読。「滅びの笛」の続編。前作が名作だけに続編はもうひとつ物足りない。前半の鼠との戦いが、後半は人間の狂気が描かれ鼠は?の状態。でも西村寿行の滅びの世界は一気読みさせます。2020/02/29
kadocks
2
傑作「滅びの笛」の続編。速攻で読んでみた。 最初の構想として大自然の脅威と対するものとして人間の愚かさを革命云々で描きたかったんだろうけど、前半の鼠の凄さとのバランスが悪すぎて失敗してる。 ただ続編としてこの物語を書くことに飽きてる感も多々ある。 やはり前作で書き尽くしていたんだろう。 性を描くのも必然が見えなくて単なる枚数稼ぎの付け足しに見えちゃう。 前半だけなら80点なんだけどね。 勿論あの時代の西村寿行の売れ行きを考えるとこういう作品も多いとは思う。 それでも迫力はやはり凄いのに呆れる。2018/05/09
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- 和書
- 「大学」は、ご臨終。