内容説明
恋愛はもっとも日常的なドラマです。ですから、現実にあったままでは、それは小説にはなりません。現実を少しだけずらせると、日常のドラマは、そのほとんどが、小説になります。ずらせるとは、陳腐な現実を整理しなおし、そこにまったく別な意味を作り出すことです。現実を別なものに作りかえる人たちの物語六編が、ここにあります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみりん☆
4
学生時代よく読んでいました。お洒落と思っていたのが今は時代の流れを感じます。懐かしくなって買って来たのですが、深く考えないで済む分、適当に選んでサラッと読むにはいいかもしれません。2014/06/24
りんご
2
登場人物の男性の仕事として小説家が多い。片岡さんご自身をモデルとしてるのだろうか。そしてサーフィンと写真。そんな男女の物語6編です2024/01/01
マリカ
1
主人公の男の人が、すべて同じ人かと思うくらいに人格が似ているような気が...。女の人も美人で自立した人ばかりな気が...。どの短編にも昭和の匂いが漂っているから、そう思わせるのかもしれない。5つの短編のうち、3つ目の「階段の下にいる男」は、あんパンという小道具が思いがけない小さな喜びを象徴しているようで、ほっこりして何だかよかったなあ。2011/11/05
辻 久雄
1
学生の時によく読んだ片岡義男。登場人物がみなフリーランスで美しいんだよね。2011/09/19
TAC
0
93年読了
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- 和書
- 放射線を浴びたX年後