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内容説明
高見沢みちるは、めだたない、もの静かな少女だった。だが、突然生徒会長選挙に立候補、見事に当選してから彼女の変貌は始まった。魅惑的な微笑と圧倒的な実行力で生徒会を支配する一方、不思議な力で反対者を抑えつける高見沢に、耕児と和美たちはどうにか対抗しようとさまざまな手段を講じるのだが。平和な学園に訪れた恐怖と戦慄の日々を描くSFサスペンス。いくどとなく映像化された学園小説の原点が、スニーカー文庫に登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
89
〔再読〕薬師丸ひろ子主演の映画が有名だが、私が最初に読んだのは1970年代です。物語は学園から始まり、大人しく目立たなかった女生徒が、ある日突然不思議な力を使い生徒会長になり学園の支配を始める。その陰には、彼女が通う栄光塾という謎の塾があった。本作もある意味、間違いを正す為に過去を観るという考え方が存在する。自分の未来の為に今しなければ成らない我慢を、私は果たして出来るのだろうか。温暖化や産業問題など、現代に警鐘を鳴らす良作でもあると思う。「0からきた敵」も二転三転のサスペンスで、考えさせられる事は多い。2019/07/09
背番号10@せばてん。
40
読了日不明(1981年のはず)。監督・大林宣彦、主演・薬師丸ひろ子(当時17歳)の角川映画(1981年)として有名な本書ですが、初出はさらに遡り1973年。自分の中では、本書が眉村卓氏のベスト。 また、角川映画版の主題歌は松任谷由実の『守ってあげたい』。これもまた名曲。1981/12/11
Yu。
25
昨日と今日とでは何かが違う。。。このままでは闇色の方向へと進んでいくであろう現実社会の不安定さに警鐘を鳴らすかのように描かれる皮肉に満ち満ちたこれらの物語はもはや絵空事ではない…。2016/07/23
キャッスルロック
18
眉村卓氏によるジュブナイル小説の名作であり、角川映画の迷作として有名な本書。読み始れば一気に読めてしまう展開と面白さ。やたら"てやんでえ!"と言う体育会系の登場人物が中学生というだけの設定が笑えた。もうひとつの収録作「0(ゼロ)からきた敵」はずっ~と追いかけっこの展開で、読み終える頃には疲れてしまった。2019/12/23
いおむ
17
既読済です。正直角川映画の方をよく覚えています。ラストが笑激的で(^_^;)でもこちらの原作は良かった印象があります。2018/04/15