角川文庫
甲賀忍法帖

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  • サイズ 文庫判/ページ数 326p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041356463
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

慶長十九年。この年、七十三歳の家康は悩んでいた。竹千代か、国千代か?秀忠の跡を継がせるのは、暗愚の兄か、聡明な弟か?懊悩の末、家康が出した選定方法―。それは、おのれの命の落日が近い焦燥からか、あまりに奇想天外であった。峠ひとつ隔てて対峙する先祖代々の宿敵、甲賀と伊賀。この両派から精鋭十人を選び、代理として戦わせるという。家康の厳命のもと、手網を解かれた猟犬のごとく敵に突進する忍者たち。秘術の限りを尽くして繰り広げられる地獄絵巻。凄絶な死闘の果てに漂う哀しい慕情。風太郎忍法帖の記念碑的傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

31
★★★★★山田風太郎の代表作。これ以上ない忍者もの。2015/09/03

ティーチピー

17
「バジリスク」というタイトルで漫画にもなっている作品ですね。この原作小説の執筆は戦後間もない1950年代末、にも関わらずシンプルでスピード感のある展開と予断を許さない勝負の緊張感が今読んでも新鮮さを感じさせてくれました。将監が早めに死亡したのが個人的には残念。2013/03/28

ヨーイチ

11
何度か読んでいるのだが、ワタリも伊賀の影丸も忍者武芸帳もみんな風太郎ワールドだった!!!!!やったもん勝ち、といえ後世に与えた影響や恐るべし。しかし、それだけでなく、文章も手練れ。こうでなくては、オジさんは読めない。2011/06/08

しんこい

8
再読。例によってまるで忘れていましたが、題名から甲賀が主役と思ったに最初やられっぱなしでどうなる事かと思いました。10人x2組の忍術と役柄を設定するだけでも大変ですが、その技を上手くストーリーに絡め、技の特徴がそのまま弱みになって破れたりその逆もあり、と巧みですね。2015/06/13

三柴ゆよし

8
いまだにエンタメ小説の最高峰に君臨しているといっても過言ではない。壮絶な面白さである。物語の背景なんかはさして問題でなく、メインはやはり伊賀と甲賀の奇想忍術比べ。思わず、山田風太郎は狂人なのか! と叫び出したくなるほどのトンデモ忍法の数々。医学部出身の著者らしくそれを医学的な知識で解説しているのだが、その解説がまた「???」な感じで実に良い。展開にもまったく無駄がなく、エンタメ小説家を目指す人は本書を教科書にすべきだと思う。にんじゃいずくれいじー。ふーたろーいずぐれーと。2009/06/16

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