内容説明
亀岡拓次、37歳、独身。職業・俳優(主に脇役、ハリウッド作品の出演経験あり)。趣味:さびれた飲み屋で一人お酒を楽しむこと。現在の願望:恋をすること―。
著者等紹介
戌井昭人[イヌイアキト]
1971年東京生まれ。パフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」の主宰・脚本担当。2009年初の著書『まずいスープ』(新潮社)、2011年『びんぞろ』(講談社)がそれぞれ芥川賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
路地
47
表紙のイラストからどんなえげつないおっさんがでてくるのかと思っていたら、三枚目ながらも周囲に好かれる魅力的な主人公だった。戌井さんの他の作品に出てくる登場人物と同じく、芯があってぶれないところが自身と全く違いとても惹かれる。近いうちに映画版も観てみよう。2022/08/06
tomi
40
世間では「どこかで見たことがある」程度。でも多くの映画で重宝される名脇役・亀岡拓次(37歳独身)を主人公にした連作集。ハードな役も厭わず演じ、大物俳優にも愛される。無類の酒好きで、ロケではうらぶれたスナックに繰り出し、時には二日酔いでの撮影中吐瀉する事も。飄々とした彼の日常がユーモラスに温かみを込めて描かれていて面白い。戌井作品は6冊目だがこの作品がベスト!2016/02/04
ケンケン
23
(424冊目)戌井作品3冊目。多くの映画・ドラマで奇跡的な脇役を演じ続ける亀岡拓次《37歳・独身》仕事にお酒、時々女の日常を描く短編集。なんとも言えない面白さが潜んでいる作品で、どんどんとページが進んだ~安田顕さん主演で映画化されますが…ピッタリ過ぎて(笑) 観てみたいもんだ♪2015/08/22
キラ@道北民
22
安田顕さん主演で映画化されると聞き、読みました!とぼけた役も、ほのぼのした役も、暴力的な役もこなす俳優、バイプレイヤー。安田さんのために書かれたの?と思うほど、きっと彼ははまり役。私のイメージそのままです。お酒片手に読むと心地良いです。2015/07/29
コーデ21
19
「どろにやいと」以来、独特の空気感に魅せられて数冊読んだものの、最近はすっかりご無沙汰してた戌井昭人作品!久々でしたが、あの「ゆるさ」は健在^^ 俳優・亀岡の日常生活が日記風に語られ途中で思わず吹き出すこと数回(≧∇≦) アマプラで映画版も視聴したけどコレはちょっと違うな~と途中で脱落😅 飄々としながらも一筋縄ではいかない亀岡を映像化するのは案外と難しいのかも🤔 それにしても本の表紙、なぜにこんな妖怪顔なん?2025/08/18
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