出版社内容情報
関ヶ原の合戦で徳川方が勝利をおさめると、激変する時代の波のなかで、信義をモットーにしていた甲賀忍者のありかたも変質していく。丹波大介は甲賀を捨て一匹狼となり、黒い刃と闘う。
内容説明
秀吉の死去により、世はふたたび戦乱の暗影に覆われる。丹波大介は、信義を失い、生き残らんがためかつての主にすら刃を向ける甲賀忍びの仕様に見切りをつけ、一人信ずる者のためにその技を使うことを決心する。愛する者を失い、伊賀のみならず、甲賀すらも敵にまわしての孤独な闘いの日々。そして、大介を待っていたのは、天下を分けた大戦の幕開けだった。陰に生き、そして死んでいく者たちの壮絶な闘いを描く傑作時代長編。
著者等紹介
池波正太郎[イケナミショウタロウ]
1923年東京浅草生まれ。尋常小学校卒業。海軍で従軍生活を送った後、新国劇の脚本家として時代小説を発表。60年「錯乱」で直木賞受賞。77年、「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人藤枝梅安」(必殺仕掛人)の3シリーズで吉川英治文学賞を受賞した。代表作『真田太平記』。90年5月永眠
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感想・レビュー
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- 和書
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