内容説明
演劇、映像、詩歌など多岐にわたる分野で、時代を超えて多大な影響を及ぼし続ける異才、寺山修司。その寺山と運命的に出会い、「毛皮のマリー」「青森県のせむし男」に主演した美輪明宏が、当時の貴重なエピソードを織り交ぜながら語る寺山論。まさに、たぐい稀なる2人のアーティストの、芸術創造の過程と心の通い合いが綴られた貴重な記録である。「毛皮のマリー」「サド侯爵」「フェチシズムの宇宙誌」も収録。
目次
第1章 千の美意識をもつ男
第2章 熱く麗しきあの時代
第3章 ハハ地獄
第4章 百年たったら意味ワカル(対談/美輪明宏;九條今日子)
作品再録 毛皮のマリー
作品再録 サド侯爵
作品再録 フェチシズムの宇宙誌
著者等紹介
寺山修司[テラヤマシュウジ]
1935年、青森県生まれ。早稲田大学中退。67年、演劇実験室「天井棧敷」を設立。演劇・映画・短歌・詩・評論など意欲的に活動。83年、敗血症により47歳で逝去
美輪明宏[ミワアキヒロ]
1935年、長崎県生まれ。国立音楽大学附属高校中退。17歳でプロ歌手としてデビューし、銀巴里やテレビに出演。「メケメケ」「ヨイトマケの唄」などのヒット曲がある。俳優としては67年、寺山修司率いる演劇実験室天井棧敷「青森県のせむし男」「毛皮のマリー」に主演。以後、演劇活動やコンサートを続ける一方、テレビ、ラジオ、雑誌などで幅広く活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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