感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
23
プロ野球を舞台としたミステリ。時々お見かけする「プロスポーツ×脅迫」パターン。リーグ戦の優勝をかけた残り数試合。エースピッチャーの愛娘が誘拐される。エースの登板を止めさせる要求あり。野球賭博がらみ?ピッチャー個人への恨み??チームへの恨み???ラジオ局への犯行声明の電話。客観的な手がかりは、連れ去り役の若い女と電話役の年配の男のみ。警察の捜査、スポーツ紙の記者による取材結果も芳しくない中、エースの義姉のところへ愛娘が無事帰された!?犯人は?その目的は??ラストでのひねりが良い。一体、誰得やったのか…。2023/03/13
きょちょ
14
再読本なのだが、内容はすっかり忘れていた。面白かったね。プロ野球、首位ペガサスと2位プレヤデスとの3連戦。この3試合で実質優勝チームが決まる。2位プレヤデスはエースの有川に頼らざるを得ない状況で、3連投の可能性もある。ところが、有川の娘が誘拐され、犯人から「この3連戦有川を登板させたら娘を殺す」という強迫。有川を登板させずに利益を得る者は、ペガサスだけでなく自軍にもいた。犯人は誰か? ところが2戦終わって娘は家に戻される。その後犯人と名乗り出るものが登場するが・・・。思い返せばヒントはあったが。★★★★ 2024/08/27
kanamori
0
☆☆☆2010/10/09
うえぴー
0
以前どこかで読んだ、北村薫のミステリエッセイに取り上げられていたような気がして読んでみました。実に優等生的な作りで、しかも展開が二転三転。意外な結末を迎えます。確かに面白いのですが、どうしても「作り物」じみた感覚が残ってしまうのですよね。と言っても標準以上の出来ですが。2012/03/08