内容説明
人類は誕生と同時に「虚構」を生みだし始めた。原始の昔に口承された物語から、現代最先端のヴァーチャル・リアリティまで、それは我々の文明に寄り添うように今も確かに存在する。先史時代の洞窟、六歌仙のサロン、戦国時代の戦場、現代のTVスタジオ…著者もまた時空を超えて「虚構」を追い求めてきた。作家の個体進化をたどることで、人類文明の系統進化を仮想体験する稀有の作品集。
著者等紹介
筒井康隆[ツツイヤスタカ]
1934年大阪生まれ。同志社大学文学部卒業。主な作品に『虚人たち』(泉鏡花文学賞)『夢の木坂分岐点』(谷崎潤一郎賞)『朝のガスパール』(日本SF大賞)『ヨッパ谷への降下』(川端康成文学賞)『わたしのグランパ』(読売文学賞)などがある。近年は、映画、演劇、テレビドラマなどにも出演、役者としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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