角川文庫<br> 純白の夜 (〔平成21年〕改)

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角川文庫
純白の夜 (〔平成21年〕改)

  • 三島 由紀夫【著】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • 角川書店(2009/02発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041212103
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

昭和23年。村松恒彦は、勤務先の岸田銀行の創立者の娘である13歳年下の妻・郁子と不自由なく暮らしている。最近、恒彦は学習院時代の同級生、楠と取引が生じ、郁子もまじえての付き合いが始まった。楠は一目見たときから、郁子の美しさに心を奪われる。郁子もまた、楠に惹かれていき、接吻を許す。が、エゴチスト同士の恋は、思いも寄らぬ結末を迎えることに…。著者はじめての長期連載小説。

著者等紹介

三島由紀夫[ミシマユキオ]
1925(大正14)年、東京生まれ。中学時代より習作をはじめ、16歳の時に『花ざかりの森』を発表。47年、東京大学法学部を卒業後、大蔵省に勤務。翌年退職し、本格的に作家活動に入る。49年、初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行し、作家としての地位を確立。主な著書に、54年『潮騒』、56年『金閣寺』(読売文学賞)、57年『鹿鳴館』、61年『獣の戯れ』、65年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)などがある。『豊饒の海』四部作を完成させたあと、70年11月25日、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地にて自決。享年45(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ヴェネツィア

233
この小説は、「婦人公論」に連載(1950年1月~10月)されていたもの。時に三島由紀夫25歳。物語の主要な舞台は、戦後復興がまだ十分になされてはいない東京。主な登場人物は36歳の男が2人(恒彦と楠)と女が1人(恒彦の妻・郁子)。3人の心理(恒彦のそれはあまり詳らかに書かれてはいないが)の綾が物語を織りなしていくのだが、郁子のそれはまことにわかりにくい。おそらくは郁子自身にさえわからなかっただろう。エンディングは、半ばは予想がつくものの極めて劇的だ。なお小池真理子の解説は、この小説と三島の本質を衝いて見事。2012/10/14

優希

135
面白かったです。一言で言えば不倫の恋なのですが、その想いはセレブならではのプライドのある恋のように見えました。最初は静かにくすぶる情熱のようで、お互いに相手に飛び込むことができなかったのに、気がつけば熱く燃え上がってしまう。「惚れたら負け」と思いつつ、駆け引きをしているのに、いつしか本気になっていくのが恋のいたずらといったところでしょう。巧みな心理描写や、不倫を「スポーツ」と例える独特な表現に引き込まれました。2017/02/02

じいじ

110
何はともあれ、面白い恋愛小説だ。これが三島由紀夫の25歳の作品だというのだから驚嘆する。解説の小池真理子に言わせると「怪物的な才能だ」そうである。まず、主役のキャラ設定が絶妙。鷹揚な銀行マンの夫・恒彦と13歳年下の妻・郁子、そして恒彦の大学仲間で病弱の妻をもつ楠の三名だ。筋立てはシンプル…初めて会った郁子に楠が一目惚れ。それを手玉に取る強かな郁子の心の変化を丹念に追った物語。夫が大好き、でも何か物足りない。だから、楠に何かを求めてしまう。どう心の裡を読むのか、奥が深い。もう一度読み直してみたい小説です。2019/12/15

ましゃ

50
エゴイスト同士の恋を描いた三島流ダブル不倫の物語。これは人によって好き嫌いがはっきり別れる作品だと思う。お互いが不倫している事、惚れているという事を認めたくないため、もどかしい関係が続き相手に不倫の責任を押し付けようとする…共感も感情移入も難しい。それでも25歳の三島由紀夫という、存在の不安に脅かされ続けた作家が書いたという事を考えると納得出来る部分もある。これは三島自身を投影した作品であり、最後には悲劇が待っているが三島らしい自分なりの純白を貫いたからこその『純白の夜』というタイトルなのかもしれない…。2018/04/30

優希

43
再読です。ざっくり言えば不倫の物語です。郁子に一目惚れする楠と、徐々に楠に惹かれていく郁子。静かに燻る情熱のような想いは、気がつけば熱く燃え上がる。「惚れたが負け」とは上手く言うものですが、いつしか本気の恋へと誘われるのが運命の悪戯なのですね。巧みな心理描写や、不倫を「スポーツ」と例えたりする独特な表現が面白いと思います。2023/11/26

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