出版社内容情報
幼い頃から武家の空気に馴染めなかった旗本の次男・宮越隼之助の唯一の取柄は、足が速いこと。ある日、道で倒れていた飛脚・福松を助けたことをきっかけに、飛脚の仕事を手伝うことになる。恋文に離縁状、時には金子、人の輸送まで……飛脚が届けるのは「もの」だけではないのかもしれぬ。お届けものに託された想いを通じて変わっていく次男坊侍の、江戸のお仕事成長譚!
【目次】
第一話 最期の蕎麦
第二話 恨みの金子
第三話 母の守り札
内容説明
武家の堅苦しい空気に馴染めずにいた旗本次男の宮越隼之助は、稽古の帰り道、腰痛で動けなくなった飛脚・兎屋の主人と出会う。急ぎの文を代わりに届けたことをきっかけに、自分の俊足が人の役に立つ喜びを感じて兎屋を手伝うようになる。ある日、隼之助が頼まれたのは、病床の老人がもう一度食べたいと願った蕎麦の「最期の一杯」で…。お届け物に込められた想いとともに、江戸の町を駆ける!侍×飛脚の爽快新シリーズ開幕!
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から「第二の藤沢周平」と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。2018年「おれは一万石」「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
24
2026年2月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ1作目。最後の蕎麦、恨みの金子、母の守り札、の3つの連作短編。旗本次男坊の宮越隼之助の侍飛脚というアイデアが楽しい。隼之介という名前も良い。恨み〜、母の〜、の2つの話は事件の犯人探しもかなりの比重で書かれており、ちょっとした事件帖になっているのが楽しい。次回か楽しみ。2026/04/12
鈴木正大
1
旗本の次男坊が俊足を活かして飛脚になると言う荒唐無稽だが痛快な話。そこで思ったのが、午前中に観た大阪マラソンでの吉田響のまさに痛快な走り。近年、多数のペースメーカーに引っ張られて走るのを苦々しく思っていた処、それをブッチギって独走する姿はまさに御殿場の隼だった。惜しくも30km過ぎに失速してしまったが久々に胸の空く走りだった。 2026/02/22
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