出版社内容情報
1989年。胡耀邦の死を受け、揺れる北京。失業中の勇強は、日本人記者・瀬見の現地ガイドを引き受けたことをきっかけに、民主化を求める学生たちと知り合う。初めは政治に関心のなかった勇強だったが、知人女性の失踪の謎を追ううち、共産党の暗部に触れ、やがて学生運動に参加するように。一方、勇強の幼馴染である若きエリート官僚・才敏は、保守派のスパイとして改革派のトップ・趙紫陽に接触していた。学生運動を煽り、趙紫陽の失脚を企む才敏だったが、やがて心境に変化が生まれはじめ――。
保守派、改革派、学生、第三勢力......それぞれの思惑が交錯しながら、中華人民共和国の建設以降、最大の騒擾〈天安門事件〉へと向かっていく。
【目次】
序章 種火
第一章 発火
第二章 加熱
第三章 混沌
第四章 沸騰
第五章 焦熱
終章 残火
内容説明
1989年。前総書記・胡耀邦の死で揺れる北京。フラフラと過ごす失業中の青年・雷勇強は、天安門広場でデモを行う学生らと知り合う。中国は変わるべきだと語り、報道の自由などを求める彼らだが、勇強はピンとこず、タイプの女子学生・鄭静が気になるだけ。しかし、「あたし、殺される」―知人女性からの電話をきっかけに、共産党の暗部に触れ、デモに参加することに。一党独裁、官僚の腐敗、自由化への弾圧。己の国について初めて思いを巡らすが、その裏には巨大な陰謀が―。保守派、改革派、学生、第三勢力…それぞれの思惑が絡まり合い運命の〈天安門事件〉に向かっていく。
著者等紹介
石井仁蔵[イシイジンゾウ]
1984年生まれ、新潟県出身。東京大学文学部卒業。2023年、「エヴァーグリーン・ゲーム」で第12回ポプラ社小説新人賞を受賞し、同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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