出版社内容情報
黒須は激怒した――友人を人質にぼったくりバーへ残し、奈良の実家へ現金を取りに夜通し疾走する(「走れ黒須」)。竹をメルカリで売っていた翁は、かぐや姫を拾い動画配信で広告収入を得るが、姫が月の国の住人と知る(「ファンキー竹取物語」)。奈良公園で鹿を轢いた官僚・稲田が草むらから聞こえた声は、ユーチューバーを志した高校時代の親友・理一郎だった(「若草山月記」)。古典名作と現代奈良が交差する全十一篇のパロディ短編集!
【目次】
走れ黒須
奈良島太郎
二十歳
ファンキー竹取物語
大和の桜の満開の下
古都路
三文の徳
若草山月記
どん銀行員
うみなし
耳成浩一の話
解説 森見登美彦



