角川文庫<br> 今昔奈良物語集

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角川文庫
今昔奈良物語集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041167601
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

奈良への屈折した愛と、卑屈なユーモアが炸裂! Xアカウント「卑屈な奈良県民bot」中の人による古典文学パロディ集。

黒須は激怒した。友人を人質としてぼったくりバーに残し、奈良の実家へ現金を取りに夜通し疾走する(「走れ黒須」)。竹をメルカリで売っていた翁は、かぐや姫を拾い動画配信で広告収入を得るも、彼女が月の都の住人と知る(「ファンキー竹取物語」)。奈良公園で鹿を轢いた官僚・稲田が聞いたのは、ユーチューバーを志した高校時代の親友の声だった(「若草山月記」)。古典名作と奈良が交差する抱腹絶倒のパロディ短編集!

森見登美彦、応援!
ときには近代文学風、ときには歴史小説風、ときには童話風というように、あをにまる氏は多彩な音色を奏でている。(解説より)


【目次】

走れ黒須
奈良島太郎
二十歳
ファンキー竹取物語
大和の桜の満開の下
古都路
三文の徳
若草山月記
どん銀行員
うみなし
耳成浩一の話

解説 森見登美彦

内容説明

黒須は激怒した。―友人を人質としてぼったくりバーに残し、奈良の実家へ現金を取りに夜通し疾走する(「走れ黒須」)。竹をメルカリで売っていた翁は、かぐや姫を拾い動画配信で広告収入を得るも、彼女が月の都の人と知る(「ファンキー竹取物語」)。奈良公園で鹿を轢いた官僚・稲田が聞いたのは、ユーチューバーを志した高校時代の親友の声だった(「若草山月記」)。名作文学と奈良が交差する抱腹絶倒のパロディ短編集!

著者等紹介

あをにまる[アヲニマル]
1994年生まれ。奈良県出身。2021年に小説投稿WEBサイト「カクヨム」に投稿した「ファンキー竹取物語」が、はてなインターネット文学賞大賞を受賞。同作を収録した『今昔奈良物語集』にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

45
面白かったです。名作文学を全て奈良関係にしたパロディ短編集。笑える作品からシリアスな作品まで色々な物語が詰まっていました。奈良県民でしか分からないネタも満載です。好きなテンポの話ばかりで満足です。奈良県民ではないですが、奈良も好きですし。2026/04/29

さばずし2487398

34
某怪談の、現代のニートと幽霊のチグハグなやり取りが笑えた。笑えるだけでなく山月記のパロディの様なちょっと切ない話があるのもいい。西大寺駅の通り抜けとか、日本一長距離路線バスの新宮線とか、住んでる人しかわからない雰囲気は、他府県民からすると作品によっては「聖地巡礼」になる。シリーズ化されて今後も注目されそうな作家さんなので、そんな言葉が聞かれる日も近いかもしれない。もっと全国のご当地小説も読みたい。後、関係ないけど後書きに出てくる「韜晦」という言葉も勉強になりました。2026/05/19

23
古代、現代の名作文学が奈良が交錯するパロディ短編集。奈良の駅や観光スポット、そして鹿!が登場するだけでなく、YouTubeやLINEといった近代文化が面白く融合し正直予想以上に面白く、電車の中で思わずクスッと笑ってしまったくらい…笑。特に『ファンキー竹取物語』『若草山月記』が良かったかな。最近成瀬は天下をシリーズを皮切りに、自分の地元や県を題材とする作品が増えてきたのを感じる。いいぞもっとやれ、と個人的に思います笑!2026/04/25

いちろく

20
「走れメロス」「浦島太郎」「形」「竹取物語」「桜の森の満開の下」など11篇のパロディ集。舞台を現代の奈良を中心とした話へと移し、原典が明るい話が必ずしも明るくはなく、暗い話が暗いとは限らない原作改変。これまでパロディとしても擦られてきた話の数々だからこそ個性も出しにくいと思われるけれど、楽しめたから値段の価値もあったのだと思う。「大和の桜の満開の下」が特に好き。余談であるが、この書店で何か一冊絶対に買いたい、と店内を探していた時に目があった本。こういう出会いもありだとも思えた内容だった点も、また一興。2026/03/14

冬野

8
初読み作者さん。平安時代の古典や昭和の文豪の名作を、奈良を舞台に仕立て直したパロディ作品集。『やまなし』のパロディ「うみなし」はタイトルだけで笑ってしまうし「走れ黒須」のオチが酷い(褒め言葉)。「ファンキー竹取物語」はこれで意味が分かるのだから日本語ってすごい。パロディものとしては珍しく(?)叙情的な作品もあり、「若草山月記」は美しく愛おしい結末なので、山月記を読んでやるせなくなった全ての人に読んでほしいと思った。「大和の森の満開の下」「三文の徳(元ネタは『藪の中』)」「耳成浩一の話」も好き。星:4/52026/03/15

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