出版社内容情報
常に不機嫌な父、不安定になる母、壊れていく家庭。
“普通の家族”を求めるほど、少女は「母を救わなければ」という思いに囚われていく。
父の機嫌を読み、母を傷つけないように振る舞い、いつしか自分の人生よりも“母を幸せにすること”が生きる目的になっていた。
大人になっても心の奥には埋まらない空白が残る。
なぜ私は、母を救えないのか。
その答えを探すなかで主人公が辿り着いたのは、母にもまた「救えなかった母」がいたという事実だった――。
祖母、母、娘。
三代にわたって連鎖する愛情と支配、祈りと絶望。
近づきたいのに傷つけ合ってしまう“母と娘”という逃れられない関係を、痛みと優しさをもって描く、2026年内をもってセクシー女優引退を表明したMINAMOが、初めて挑んだ半自伝的小説。
愛されたかったすべての人へ贈る一冊。
【目次】
●泣く人
●いなくならないで
●私という失敗作
●幼い復讐
●知らない姿
●母の母
●母という人
●それでも
内容説明
「幸せにしてくれる言うたんちゃうんか」母を救いたかった。それが、すべてのはじまりだった。祖母、母、私―愛し、傷つけ、祈りつづけた三代の女たちを描くMINAMO初の半自伝的小説。
著者等紹介
MINAMO[MINAMO]
ミナモ。京都府出身。2021年6月にSOFT ON DEMANDよりセクシー女優としてデビュー。2026年末をもってセクシー女優引退を発表。本作が初の小説作品となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
なべさん
0
半自伝的小説らしいからどこまでが事実なんやろうか、というのはありつつ。読ませる文章で、めっちゃ刺さった。なんとか一回読んで、勢いでもう一回読みたいくらいのめりこんだけど、いまは読めへんなと。登場人物みんな人間らしくて、家族のことも考えてるはずやのに悲しい。ひとのために生きると言うといいことのように聞こえるけれども、そのやり方を間違えると身を滅ぼす。そのことをたくさんの出来事から痛いくらいに学んで、これからは自分のために生きようとしてる。めっちゃつらいけどめっちゃ強い、たくましさなんちゃうかと思った。2026/10/22
yii
0
内容は赤裸々でも、あくまで語り口は淡々とした文章が印象的。主人公と家族との関わりから、母や父のこれまでや母と祖母の断絶にまで話が及び、ひとつの家族の歴史が浮かび上がる。京都や大阪、兵庫が舞台となるので、旅行や出張の記憶を頼りに、その地域の距離感を想像しながら読むのが関東人としては楽しかった。2026/09/27




