出版社内容情報
母親が遺した不動産を共有不動産として相続することになった四人のきょうだい。
先行き不安な零細企業を経営する長男の春馬。
看護師長でありながらも、とある事情によりお金が必要な長女の渚。
考えなしにお金を使ってしまう次男の秋人。
離婚して実家に戻り母と最期まで暮らしていた次女の小雪。
土地の売却価格をめぐって対立するうちに、
それぞれの抱える行き詰まりまでもが明らかとなり……!?
果たして彼らは円満に相続を終え、人生を再スタートできるのか。
【目次】
内容説明
母親が遺した不動産を共有不動産として相続することになった四人のきょうだい 先行き不安な零細企業を経営する長男の春馬。看護師長でありながらも、とある事情によりお金が必要な長女の渚。考えなしにお金を使ってしまう次男の秋人。離婚して実家に戻り母と最期まで暮らしていた次女の小雪。土地の売却価格をめぐって対立するうちに、それぞれの抱える行き詰まりまでもが明らかとなり…!?果たして彼らは円満に相続を終え、人生を再スタートできるのか。
著者等紹介
桂望実[カツラノゾミ]
1965年東京都生まれ。大妻女子大学卒業。会社員、フリーライターを経て、2003年『死日記』で、「作家への道!」優秀賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
149
「いい年をして親のお金を当てにするな!」とは言え、親亡き後の諸々処理はお金がかかるのも現実なわけで。ましてや残った不動産をどうする?果てはこの大人のきょうだい喧嘩だ!それぞれに問題を抱える兄弟・姉妹の顛末は笑うに笑えず、虚しさを覚え・・いや超えて哀しくもあった。なんだかんだラストは何とか丸く収まったから良いようなものの、実際はこう上手くは運ばないよね。クセ者の母親・・確かに食えない。「未来に投資しているんだ」と孫に残した言葉はカッコイイけれど、投資は自己責任だからね(汗)2026/02/18
pohcho
73
共有不動産てなんのことかと思ったら、親からの遺産相続の話だった。4人兄妹で実家の土地の売却。母と二人で暮らしていた末の妹が1/4では嫌だと言い出して・・。今回は本人達だけの話だったけど、これに配偶者が口を出してきたりすると確実に揉めるよね。勉強にもなったし、サクサクッと軽い感じで読了。重いものを読んだ後だったので、息抜きにもちょうどよかった。2026/03/12
もぐたん
69
薄い関係の四人きょうだいが、親の遺した土地の売却を巡り揉めるところから物語は始まる。家族だからこそ大事なのはコミュニケーション。何の問題もなく幸せそうに見えても、皆いろいろ抱えている。ちょっと変わったお母さんの仕掛けは、結果的にナイスなお仕事だった。未来のために使うお金、という考え方は、身につまされる。お金は大事だし、あるに越したことはないが、揉め事の種で一番多いのもお金ではないだろうか。大金を前にして初めて見える本音と家族の再生が描かれた作品。★★★☆☆2026/03/03
Ikutan
64
なかなか曲者だった母親が亡くなり、疎遠だった四人のきょうだいが実家を相続することになった。不動産会社に勤める長女の娘の提案で、実家をオークションに出すことにしたが、その価格に次女が意見して、揉め始める。頑固に譲らない次女の理由を探る長男だったが…。それぞれの家族にある色々な事情。生前の母親の突飛な行動は、確かに子どもたちには迷惑な話で。だけど、今回はしてやったりって感じですかね。上手くまとまり読後感は良好。"お金は過去ではなく、未来のために使うべき。"ですね。2026/03/05
Karl Heintz Schneider
47
母親が亡くなり住んでいた実家を相続することになった4きょうだい。普通なら売却金額を四等分するはずが、突然次女がゴネだした。「私は母とずっと一緒に暮らして介護もしてきた。みんなより大目にもらう権利がある!」戸惑う長男・長女・次男、でも調べていくうちに、それだけじゃないゴネる理由が明らかになってゆく。生前は一見奔放にふるまってきた母親の深い思慮に思わずうなった。そういう「愛」のカタチもあるのか!桂さんはこれで7冊目、今回もなかなか面白かった。2026/04/09




