不倫が好きな文豪たち(オトコトオンナ)―未読でも既読でも楽しめる日本文学入門

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不倫が好きな文豪たち(オトコトオンナ)―未読でも既読でも楽しめる日本文学入門

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  • サイズ 46判/ページ数 296p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041164921
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『源氏物語』、『赤と黒』、『アンナ・カレーニナ』etc.
ベストセラーの鉄板ジャンルだが……
ブームの先駆者は三島由紀夫でなく大岡昇平だった!
日本文学を偏愛し、恋愛下手も自認する翻訳者が「不倫文学」から日本人の恋愛観、価値観の変化まで浮かび上がらせる。

文学は禁忌や背徳との格闘史だ!
日本で不倫文学がブームになるのは敗戦後のことだった。
それ以前、姦通罪があった時代に投じられた、実は挑戦作の近松門左衛門『堀川波鼓』、夏目漱石『それから』。
最初の不倫もののベストセラーとなった大岡昇平『武蔵野夫人』。国会質問で不道徳として俎上に載せられた谷崎潤一郎『鍵』。よろめきブームという社会現象を生んだ三島由紀夫『美徳のよろめき』。
更に不倫文学を世に知らしめた向田邦子、瀬戸内寂聴からは『阿修羅のごとく』と『田村俊子』。
そして、忘れてならない原点『神曲』と『源氏物語』。
未読でも既読でも楽しめる日本文学+α入門。

【目次】
はじめに めくるめく不倫ワールド
プレリュード 地獄に落ちてもDESIRE ダンテ・アリギエーリ『神曲』
第一幕 古典的不倫マニュアル
 光源氏とオンレジの片割れ 紫式部『源氏物語』
 下級武士の悲鳴 近松門左衛門『堀川波鼓』
第二幕 文士たちの華麗なる姦通
 近代精神の罠 夏目漱石『それから』
 覗きの共犯者に仕立てられた読者 谷崎潤一郎『鍵』
第三幕 よろめきの誕生
 欲望の資本主義 大岡昇平『武蔵野夫人』
 ミシマ・ア・ラ・モード 三島由紀夫『美徳のよろめき』
第四幕 女が語る不倫の本音
 不倫の本家 瀬戸内寂聴『田村俊子』
 食べることと裏切ること 向田邦子『阿修羅のごとく』
おわりに
あとがき
主な参考文献


【目次】

はじめに めくるめく不倫ワールド
みんなが大好きな、不倫の物語/日本文学が贈る、華やかな愛憎劇/男の不倫はビジネス・アズ・ユージュアル/〈よろめきモノ〉の誕生/よろめきの果てに

プレリュード 地獄に落ちてもDESIRE ダンテ・アリギエーリ『神曲』1307-21年
イタリアの裏に秘められた悲恋/フィレンツェ共和国が熱狂した『神曲』/さあ、奈落へGO!/恋は強引に/イタリア人は言い訳の達人/文学史上初のトイ・ボーイ

第一幕 古典的不倫マニュアル
光源氏とオンレジの片割れ 紫式部『源氏物語』11世紀初め
プラトンが語る、優雅な恋愛論/運命の人は父の妻/だけど恋しちゃう 宿世のせいだもん/物語に仕込まれた壮麗な陰謀/過去の助動詞が残した余白/『源氏物語』のベスト垣間見 等

下級武士の悲鳴 近松門左衛門『堀川波鼓』1707年
武家社会は恋愛にキビシイ/日本のシェイクスピアこと、近松門左衛門/若妻の孤独/本当の悪人は誰なのか?/男はつらいよ! 等

第二幕 文士たちの華麗なる姦通
近代精神の罠 夏目漱石『それから』1909年
ハイカラ文士、夏目漱石/検閲が目を光らせた時代/香りたつ官能の気配/姦通小説では、女はだいたい死ぬ/ぬああああああ、近代だ~~~ 等

覗きの共犯者に仕立てられた読者 谷崎潤一郎『鍵』1956年
背を向けたまま、永遠に/議事堂に喚問されそうになった谷崎/ひらがなとカタカナの往復書簡/謎の編集者による仕業 等

第三幕 よろめきの誕生
欲望の資本主義 大岡昇平『武蔵野夫人』1950年
お馴染みの場所が小説に出てきた話/物語のカギは「武蔵野」と「ラディゲ」/あの世離婚よりも強烈な破談/姦通罪問題で白熱した国会/自然と男のダメさはタイムレス 等

ミシマ・ア・ラ・モード 三島由紀夫『美徳のよろめき』1957年
文学のアルマーニこと、三島由紀夫/姦通小説への初挑戦/グラン・プリ級の姦通小説を目指して/危険な情事はおしゃれなコーデから始まる/愚かな大衆を嘲笑う三島先生 等

第四幕 女が語る不倫の本音
不倫の本家 瀬戸内寂聴『田村俊子』1959-60年
「呪われた作家」に対する二つの物差し/「子宮作家」のレッテル/それでも懲りない寂聴先生/一世を風靡した女流作家の軌跡/田村俊子に取り憑かれた寂聴 等

食べることと裏切ること 向田邦子『阿修羅のごとく』1979年
昭和期が贈る、素敵な不倫ソング/『阿修羅のごとく』ははるばるイタリアでも話題に!/キャリアウーマンの元祖/揚げ餅の妙な後味/黒電話の独特な存在感 等

おわりに
あとがき
主な参考文献

内容説明

『源氏物語』、『赤と黒』、『アンナ・カレーニナ』etc.ベストセラーの鉄板ジャンルだが…ブームの先駆者は三島由紀夫でなく大岡昇平だった!日本文学を偏愛し、恋愛下手も自認する翻訳者が「不倫文学」から日本人の恋愛観、価値観の変化まで浮かび上がらせる。

目次

プレリュード(地獄に落ちてもDESIRE―ダンテ・アリギエーリ『神曲』一三〇七‐二一年)
第一幕 古典的不倫マニュアル(光源氏とオレンジの片割れ―紫式部『源氏物語』十一世紀初め;下級武士の悲鳴―近松門左衛門『堀川波鼓』一七〇七年)
第二幕 文士たちの華麗なる姦通(近代精神の罠―夏目漱石『それから』一九〇九年;覗きの共犯者に仕立てられた読者―谷崎潤一郎『鍵』一九五六年)
第三幕 よろめきの誕生(欲望の資本主義―大岡昇平『武蔵野夫人』一九五〇年;ミシマ・ア・ラ・モード―三島由紀夫『美徳のよろめき』一九五七年)
第四幕 女が語る不倫の本音(不倫の本家―瀬戸内寂聴『田村俊子』一九五九‐六〇年;食べることと裏切ること―向田邦子『阿修羅のごとく』一九七九年)

著者等紹介

ディオニシオ,イザベラ[ディオニシオ,イザベラ] [Dionisio,Isabella]
1980年、イタリア生まれ。ヴェネツィア大学で日本語を学び、2005年に来日。お茶の水女子大学大学院修士課程(比較社会文化学日本語日本文学コース)修了後、現在まで日本でイタリア語・英語翻訳者および翻訳プロジェクトマネージャーとして活躍している。日本の古典文学、近現代文学を偏愛し、研究対象としていたのは森茉莉、幸田文(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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manabukimoto

3
イタリア人の著者であるイザベラ・ディオニシオさんの流暢で濃厚な日本語に感嘆する。 日本文学に精通するディオニシオさんによる、道ならぬ恋=不倫を手掛かりにした日本文学論。 プラトンの「饗宴」と源氏物語を並べて語られる「本当の片割れを求めて」の恋や、大岡昇平「武蔵野夫人」における土地の力、描かれるドロドロ、それを美しい物に昇華させてしまう華麗な文体三島由紀夫「美徳のよろめき」。 もう一度、きちんと日本文学のど真ん中を読まなければと思わせる一冊。 面白かった!2026/10/07

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