出版社内容情報
時は1974年。
雑誌記者の丈治は、ブームに乗って新設されたオカルトコーナーの記事を任される。
命じられてツチノコ探しに出かけた帰り、丈治はマンホールに落ちていた子供、明を助ける。
彼と食事する店を探す中で、ツチノコを振る舞うというレストランを見つけ……。
マンモス団地に現れる少年の霊、飼い犬の心霊写真、そして都市伝説「カシマレイコ」。
オカルトに詳しい明とそれらを調査するうち、丈治は驚くべき秘密を知り……。
【目次】
一話 ツチノコのスープ
間章
二話 ヤコブの団地
間章
三話 右手に犬を飼う
間章
四話 カシマレイコの子どもたち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
なみ
9
とある雑誌のオカルト記事を担当する丈治と、ちょっと不思議な子どもの明が、様々な都市伝説や怪奇現象を調査する話。 ツチノコや心霊写真、カシマレイコなど、実際に世間を賑わせたようなオカルトが次々に現れます。 現在から半世紀前の物語というところも新鮮でした。 毎回予想の斜め上をいく明の登場シーンが好きです。 丈治も明も、ミステリアスな過去や体質があり、それが綺麗にまとまる最終話が面白かったです!2025/09/24
しゅがー
2
がっつり怖い系という訳では無く、怪異に関する事象に遭遇した人たちがどう向き合い結果としてどうなったかを丁寧に描かれていた。またどのお話も良い感じの終わり方でほっこりする物が多かった印象。2025/09/23