出版社内容情報
美園藩の徒目付・夏目要之助に、またまた難題が! 城主の参勤交代に随行し江戸に向かう途上、旅籠の宿賃を値切って回れというのだ。度重なる難交渉に疲れ果てた要之助だったが、東海道一の難所・大井川の手前で、江戸の薬種問屋の娘おゆきと出会う。大雨で川留めされる中、父の急変で一刻も早く帰りたいおゆきを先に川越しさせようと、要之助は男気をみせるが……。笑いあり、人情ありの時代小説シリーズ第3弾!
内容説明
美園藩の徒目付・夏目要之助に、またまた難題が!藩主の参勤交代に随行し江戸に向かう途上、旅篭の宿賃を値切って回れというのだ。度重なる難交渉に疲れ果てた要之助だったが、東海道一の難所・大井川の手前で、江戸の薬種問屋の娘のおゆきと出会う。大雨で川留めされる中、父が急に倒れたので一刻も早く帰りたいおゆきを先に川越しさせようと、要之助は男気をみせるが…。笑いあり、人情ありの時代小説シリーズ第3弾!
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年、熊本県生まれ。脚本家などを経て、94年に作家デビュー。近年は時代小説に力を注いでいる。「隠密船頭」シリーズと「浪人奉行」シリーズで第9回日本歴史時代作家協会賞の文庫書き下ろしシリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タイ子
76
シリーズ第3弾。徒目付の夏目要之助に参勤交代で殿のお供にとの有難い命が下る。ただ、下に~下に~と側を歩いているだけじゃなく、彼にはもっと大変な勤めが言い渡される。殿様一行が江戸までの街道筋の旅籠に先回りしながら予約を入れ、代金の値切りまでしなくてはいけない。その勤めのおかげか旅先で出会った江戸の薬種問屋の娘・おゆきに要之助完全な一目惚れ。雨で延期になった大井川渡しも無事終え江戸に到着。花のお江戸は見るもの、聞くこと全てが新鮮!おゆきの相談事を解決すべき江戸でもひと肌脱いじゃいます。恋の行方はいずこへ~。2025/02/13
たっくん
60
御園藩、家禄三百石、徒目付夏目要之助。亡き父は郡奉行、母からは出世を渇望されている折、御園藩藤田家江戸参勤随行を命ぜられる。さらに、「江戸への途上、宿場の旅籠賃を値切ってまいれ」勘定方からの難題、難交渉に疲れ果てる要之助だった・・東海道一の難所大井川、大雨で川留めなり、父の急病で江戸への帰りを急ぐ江戸本銀町薬種問屋「大和屋」の娘おゆきを川越えさせようと奔走する・・何とか江戸に到着した要之助は、「おゆきの憂鬱」を知り、男気を発揮するが・・シリーズ第三弾、サラッと面白く読了した。2025/06/13
ひさか
14
2025年1月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ3作目。参勤交代の随行は、もっと大変かと想像していたが案外とたいしたこともなく、ちょっと肩すかし感あり。前半の上役の妾騒動もお節介か過ぎるというか無理やり感ありで、あまり楽しくなかった。もう少し工夫があれば良かった。2025/02/28
goodchoice
2
江戸に出府した要之助はまたお節介をやき、楽しませてくれる。2025/06/01
asky0084
0
★★★☆☆2025/02/23
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- 和書
- 米英東亞侵略史