出版社内容情報
一葉(ひとは)には母と2人だけの秘密があった。正体不明の異形――「泣き女」が見えるのだ。危害を及ぼすでもなくただ街を徘徊するだけの彼女たちと生きてきた母。その母が突然姿を消した。最近は奇妙な噂を聞いては怪異に悩まされる人々の相談に乗っていたようで、そこには泣き女が関わっているらしい。行方を追ううちに一葉も様々な怪異に巻き込まれ……。母の失踪と泣き女の正体、その衝撃の関係とは。戦慄のホラーミステリ!
内容説明
一葉には母と2人だけの秘密があった。正体不明の異形―「泣き女」が見えるのだ。危害を及ぼすでもなくただ街を徘徊するだけの彼女たちと生きてきた母。その母が突然姿を消した。最近は奇妙な噂を聞いては怪異に悩まされる人々の相談に乗っていたようで、そこには泣き女が関わっているらしい。行方を追ううちに一葉も様々な怪異に巻き込まれ…。母の失踪と泣き女の正体、その衝撃の関係とは。戦慄のホラーミステリ!
著者等紹介
荒川悠衛門[アラカワユウエモン]
1987年生まれ。静岡県富士市出身。2022年、『異形探偵メイとリズ 燃える影』(応募時タイトル「めいとりず」)で第42回横溝正史ミステリ&ホラー大賞“読者賞”を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
65
泣き女の怪異と連続殺人を絡めた新感覚のホラーミステリ。高校生の一葉と母親のアキちゃんには正体不明の異形「泣き女」が見える。街中のあちらこちらに存在し宙を泳ぐ、この怪異が見えるのはなぜか2人だけ。ある日アキちゃんが突然姿を消し心配した一葉は彼女の行方を追うが、なぜかアキちゃんはいなくなる前に泣き女について調べていたらしい。アキちゃんの友人と調査を進めるうちに怪異に巻き込まれていく一葉。母親の失踪と泣き女には何か関係があるのか?なぜこの街には泣き女が多いのか?とても読みやすくてサクッと楽しめる一冊だった。2024/12/27
花林糖
14
(図書館本)謎の怪異「泣き女」が見える高校生の一葉と母の秋穂。ある日突然母が行方不明になり、母の友人と共にその足取りを探る一葉。設定等は面白かったけれど老人達は救われて欲しかった。ラストは綺麗に収まり良かったです。ホラー度は程々。2025/02/12
冬野
13
作者さん二作目。すごく良かった。これほどきちんとしたホラーミステリは久々に読んだ。失踪した母親の足跡を追う一葉の前に現れる、様々な怪異の影。濃密な水の気配漂う街、残酷な風習、人間の割り切れない複雑な感情。少女の成長譚であり家族小説であり、要素は多いが読者にそう感じさせない。全てが噛み合い納得感ある物語になっていた。中盤で怪しいかもと思った人が黒幕で、この予感は当たってほしくなかった…。ネズのキャラがいい。胸糞悪さもあるが読後感は良いので、歴戦のホラー好きにもホラー初心者にもお薦め。次回作も期待!星:5/52024/12/12
長峰
6
母親が失踪したことで、母親がやっていたことに気付いた娘の一葉は周りの人に話しを聞いて回る。そこに自分と母親にしか見えない泣き女が関わっていると知ると泣き女について調べ出す。自分自身も不調なのに周りの人の為に動ける一葉は凄い。しかも調べるば調べるほどに人間の嫌な所が見えてきても立ち向かえる強さ、優しさが切ない。協力してくれる男性陣もそれぞれの思いで一葉に力を貸してくれるけど…。最後は本気で驚いた‼️ は⁉️え⁉️そうくるんかい‼️ってなった。2025/03/03
水無月冬弥
5
イラスト詐欺な表紙ですが、ガチホラーでした。因習村に近い話と思ったら、まさか真実は……。ミステリー好きなので、●●●●はわかったのですが、そこからの最後の展開はびっくりでした。なんだ、この綺麗な収束は。1巻完結な話ですが大満足でした。2024/12/06
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- 和書
- 少女愛物語 〈上の巻〉