内容説明
せん妄は、日常臨床で頻繁にみられる症候群であり、身体予後悪化の独立した危険因子のひとつである。従来一過性の病態と考えられていたが、一旦発症すると持続して身体予後や医療経済的予後、さらには認知機能に悪影響を及ぼすことが明らかになっている。しかし一方で、日常臨床でのせん妄発見率は低く、診断や治療が遅れることにより、より複雑な病態にいたることが指摘されている。
高齢化が著しい現況において、せん妄はさらに増加することが自明な優先度の高い課題である。しかし世界的にも名だたる診療ガイドラインの内容は、現場の医療者のニーズとは程遠い感がある。
このような問題意識から2005年に『せん妄の治療指針』が出版されたが、この10年間に様々なエビデンスが蓄積されてきた。それらのエビデンスと現場感覚との融合を重視しながら、システマティック・レビューも含めて、10年ぶりに大幅な改訂を行ったのが本書である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K K
1
せん妄は入院症例の10〜42%で認められるが、その内の20〜50%程度しか医療従事者が気づいておらず、介入出来ていないのが現状である。しかし本邦では「せん妄治療ガイドライン」といった書籍はなく、NICEや米国老年医学会におけるガイドラインでも、臨床現場に即した実践的な内容は含まれていない。本書は膨大な研究に基づいた高いエビデンスと、想定し得る臨床現場で必要な診断方法や治療方針を端的にまとめられている。前回読了した書籍と比較すると、イラストやせん妄リスクのある薬剤一覧などが含まれていない点は修正しうる。2021/09/09
snitori
0
ガイドライン。買ってざっと目を通したが、あまり使った記憶がない。2018/02/07
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