出版社内容情報
美園藩の夏目要之助にまたまた難事件が! 今度の恋のお相手は幼馴染? 理不尽な武士の生きざまをユーモラスに描く、新シリーズ!
内容説明
上役の無理難題に四苦八苦する、美園藩の徒目付・夏目要之助。星泉という銘酒が江戸で評判の蔵元・清水屋の一人娘のお清は要之助の幼馴染みだが、かつての洟垂れは美しい娘に成長していた。お清に見惚れるのもつかの間、清水屋に危機が訪れた。星泉の贋酒が江戸で出まわり、問屋から取り引き打ちきりを宣告されたというのだ。お清に頼まれ、犯人捜しに乗り出した要之助は幼馴染みの危機を救えるか?大好評シリーズ第2弾!
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年、熊本県生まれ。脚本家などを経て、94年に作家デビュー。近年は時代小説に力を注いでいる。「隠密船頭」シリーズと「浪人奉行」シリーズで第9回日本歴史時代作家協会賞の文庫書き下ろしシリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
70
シリーズ第2弾。徒目付を勤める夏目要之助。上役の小言をさらりと聞き流しながら役目を勤めてるわけですが、そうかといって彼は出来ない役人というわけでもなく、特に役目を離れると俄然張り切るといいましょうか…。ある日、幼馴染の酒の蔵元のお嬢・お清と久しぶりに出会った要之助、何と美しく成長したことか。あの鼻たれ小娘がこんなに美しく、と見惚れているとお清からある依頼が。最近江戸に送る酒が偽物に代わっているとのこと。これは是非解決せねばと仕事の合間に犯人探しを始めた要之助。あざとい商売は許しません。今回も面白く読了。2024/09/20
ひさか
18
2024年8月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。前回と同様のノリで展開するが、主軸は、幼馴染みの商家の事件を探索する。ラスト近くまで真相がわからずヤキモキするものの、同僚の力添えで一気に解決するくだりは、作者の意図に完全に嵌まりこんでいて、たいしたものだと思わず感心。2024/12/31
蕭白
6
落ちは予想通りでしたが、十分に楽しめました。2024/09/08
数太郎
2
江戸時代の市井の人たちが生き生きと描かれていて、興味深い。2025/02/04
asky0084
0
★★★✪☆2024/10/08