出版社内容情報
ライヘンバッハの滝でモリアーティ教授と戦ったシャーロック・ホームズは、兄マイクロフトの助けを借りて日本へ向かった。イギリスに来ていた際に面識をもった伊藤博文のもとで世話になっていると、日本を訪問していたロシアのニコライ皇太子が、警備中の巡査に斬りつけられ負傷をした。日露の関係を揺るがす一大事件に、ホームズは伊藤博文とともに巻き込まれていく――。全米ベストセラー、正典の矛盾を解消した名編、改訂完全版で登場!
内容説明
ライヘンバッハの滝でモリアーティ教授と戦ったシャーロック・ホームズは、兄マイクロフトの助けを借りて日本へ向かった。イギリスに来ていた際に面識があった伊藤博文のもとに匿われているとき、日本を訪問していたロシアのニコライ皇太子が、警備中の巡査に斬りつけられ負傷したことを知る。日露の関係を揺るがす一大事件に、ホームズは伊藤博文とともに巻き込まれる―。全米ベストセラー、正典の矛盾を解消した名編、改訂完全版で登場!
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部を超える人気作となった。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化され、さらにブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞、17年には吉川英治文庫賞候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
57
図書館本。シャーロック・ホームズが"大失踪"時に来日していたら。伊藤博文と因縁浅からぬ間柄になっていたら。そして、その日本で大事件に巻き込まれていたら。そんなifもの。物語の構成、ホームズのキャラ、どれを取ってもとても良くできていた。★★★★☆2024/07/30
ほんた
36
シャーロック・ホームズのことはあまり知らなかったが、伊藤博文との関係があったという設定はとても興味があって面白かった。続編もあるようなので読んでみたい。 https://hontablog.com/シャーロックホームズ対伊藤博文2025/04/19
夢子
24
シャーロックホームズといえば、イギリスのベネデクトカンバーバッチが浮かんでしまいます。日本の総理大臣伊藤博文と一緒にロシアと日本の外交問題を解決していくシャーロックにさすが!と思いながら読みました。時代背景も2人の生きてきた時代も重なり本当に2人は会ったことあるのかしら?と架空のシャーロックなのに思ってしまいます。コナンドイル。2024/07/26
ひー坊
18
続編も出たし、改訂完全版というので、再読。うっすらとしか覚えてなかったから新鮮に読めた。何回読んでも面白いエンタメ作品。続編も楽しみ。2024/08/28
NAOAMI
18
ホームズの「ライヘンバッハの滝」以降の空白を訪日で埋める物語。どんな無理目な設定も著者の説得力マジックと根拠作りの巧さで序盤からのめり込む読書。大津事件で対ロシア関係が悪化中の日本で伊藤博文とのバディで事件の裏の裏を解明していく流れが秀逸。手打ちの『ロシア自然科学大全』で幕引きかと思いきや新たな火種として終盤の再加速。実在人物や足尾銅山など史実パーツを絶妙にブレンドしつつロシアが仕掛けた野望が恐ろしい。西欧に20年で猛追する日本に或る落とし穴が!法治国家への稔侍、兄弟とは。心情プロセスも鮮やかに描く傑作。2024/07/12