出版社内容情報
「これからずっと、死ぬために生きるつもりなの?」
高校2年の祈里は、体調が優れず伯父が働くクリニックに行くと、あと数年しか生きられない病気だとわかる。
これまでの友人関係も、将来のために頑張っていた勉強も無駄になると絶望し、心の拠り所だったより江さんの家に向かう。
すると、なぜか去年同じクラスだった春日井くんがいて、より江さんは祖母であること、さらに亡くなったことを知らされる。
遺品整理を手伝ううち、どんどん彼に惹かれていくが、このまま好きでいていいのか、悩みは募るばかりで―。
『交換ウソ日記』、「世界は「」で」シリーズの著者が描く、号泣必至の青春恋愛小説。
内容説明
高校2年の祈里は、体調が優れず伯父が働くクリニックに行くと、あと数年しか生きられない病気だとわかる。これまでの友人関係も、将来のために頑張っていた勉強も無駄になると絶望し、心の拠り所だったより江さんの家に向かう。すると、なぜか去年同じクラスだった春日井くんがいて、より江さんは祖母であること、さらに亡くなったことを知らされる。遺品整理を手伝ううち、どんどん彼に惹かれていくが、このまま好きでいていいのか、悩みは募るばかりで―。
著者等紹介
櫻いいよ[サクライイヨ]
2012年に『君が落とした青空』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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よっち
35
体調が優れず伯父が働くクリニックに行った結果、あと数年しか生きられない病気だと知った高校2年生の祈里。心の拠り所だったより江さんの家で同級生の春日井に出会う青春小説。余命宣告された祈里が直面する、これまでの友人関係や頑張っていた勉強も全てが無駄になる絶望。亡くなっていたより江さんは去年同じクラスだった春日井の祖母で、彼女の遺品整理を手伝ううちに彼に心惹かれてゆく祈里。諦めとこのままでいいのかと心揺れる彼女の葛藤があって、些細な変化も見逃さない春日井に支えられながら、精一杯生きる彼女の覚悟が眩しかったです。2024/10/23
色素薄い系
3
祈里の家族に対する「微妙に求めている事とズレている」という点はもう少しぶつけても良かったんではないかなと思う。だから最後までモヤモヤは晴れないままだったし…後悔のない生き方って突き詰めたら何も面白い事のない生であると思うので後悔出来る方が精一杯生きるという意味では正しい事なんじゃないかなと思いました。春日井くんの「その特別が自分も欲しかった」というセリフに微デレを感じられたのでとても良き。2024/11/23
ruka H
1
春日井くんがいてくれて良かった。 より江さんは私の嫌いな叔母によく似ている。 私の嫌いな人を好きな人はいる。そう思うと、優しくなれるのかも、と思いました。 その時その時で、あるいは一緒にいる人によって、色んな自分があって良いんだなって思いました。それを受け入れたり、認めたり、葛藤が、私自身と重なって、後半は涙して読みました。2024/11/17