出版社内容情報
同じ島で育った幼馴染、秋と諒と優太。東京で共同生活を始めた3人は20歳になった現在でも親友同士。それは島から連れてきた不思議な生き物「ふれる」が持つテレパシーにも似た力で趣味も性格も違う彼らを結び付けていたからだ。お互いの身体に触れ合えば心の声が聴こえてくる――。それは誰にも知られていない三人だけの秘密。しかし、「ふれる」に隠されたもう一つの力が徐々に明らかになるにつれ、3人の友情は揺れ動いていく――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
47
その不思議な生き物、“ふれる”が教えてくれる「友情ってなんだっけ?」ということ。本当の友達ってなんだろうと改めて考える良いきっかけになった。自分に向けられる言葉に隠された思いや向けられた笑顔の中にある本音。目に見えないものを信じることは至難の業だとつくづく思う。過去の「共有」今の「共感」、それらが育む厚い信頼が友情というのだろうか。人間関係は一方通行では築けない。“ふれる”によって結び付いた幼馴染3人の固い絆は本物か?それとも…捏造された偽りの関係なのか。“ふれる”の能力、友情の秘密。繋がるって奇蹟だ。2024/10/16
よっち
26
同じ島で育った幼馴染で、東京で共同生活を始めた今でも親友同士の秋と諒と優太。島から連れてきた不思議な生き物「ふれる」が繋いでいた彼らの友情を描いた公式ノベライズ。「ふれる」が持つテレパシーにも似た力が、趣味も性格も違う彼らを結び付けていて、お互いの身体に触れ合えば心の声が聴こえてくる3人だけの秘密。それが奈南や樹里と共同生活を始めたことで、少しずつ変わっていく展開で、「ふれる」の暴走もあったりしましたけど、以心伝心が失われて改めて育んできた絆に気づいて、一つ一つやり直していく彼らの関係がとても素敵でした。2024/10/22
はる
14
ふれると言う生き物は本当に考えさせられる。決してふれるの能力が悪いのではなく、ふれるに頼りすぎたのが一つの原因だと思う。ふれるに頼りすぎるあまりちゃんと言葉で伝えなかった。そう、言葉でちゃんと目を見て伝えないと分からない事が沢山ある。それを教えてくれたのがこのふれるだったと思う。2024/09/26
NAOAMI
9
島育ちの二十歳男子の未熟さ幼稚さが薄っぺらい拗らせを募らせる。「ふれる」という不思議な生き物により互いの心の声が聞こえるというテレパシーに作られた友情。都合の悪い感情は自動消去だと?上辺だけの関係だけで上京し共同生活なんてできるものか。最後のドタバタも何を目指して何を目論んでそうなっているのか訳がわからんし。結果ガキんちょたちは年相応の成長すら遂げてない気がする。男子3人に対し出会う女子が2人ってことでお決まりの関係悪化、トラブル。ホント子どもすぎ。この物語が伝えたいことって何なん?ふれる。以上に不思議。2025/02/15
ぽけっとももんが
6
この頁数だからそれはないだろうとは思いつつ、でもそんな島の祠から神様連れ出して無事に済むとは思えない。奈南と樹里もなんか行動が安易すぎるしそもそも転がり込んできますか。そういう恋愛と友情を絡めた若い人向けの映画のノベライズでしたね場違いでした。2024/12/02