出版社内容情報
ベストセラー作家になっても変わらない日々を送る李奈 。いつものようにコンビニバイトを終えて自宅マンションに帰り着くと、そこには担当編集の菊池と同い年の小説家、優佳の姿が。じれた様子の2人ら“ある賞”の候補になったことを知らされる。加えてその後、コナン・ドイル著『バスカヴィル家の犬』の謎の解明を英国大使館から依頼される。その謎とは? いったいどんな目的で? そして、気になる賞の行方は……。
内容説明
ベストセラー作家になっても変わらない日々を送る李奈。いつものようにコンビニバイトを終えて自宅マンションに帰り着くと、そこには担当編集の菊池と同い年の小説家、優佳の姿が。じれた様子の2人から“ある賞”の候補になったことを知らされる。加えてその後、コナン・ドイル著『バスカヴィル家の犬』の謎の解明を英国大使館から依頼される。その謎とは?いったいどんな目的で?そして、気になる賞の行方は…。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部を超える人気作となった。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に営画化され、さらにブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞、17年には吉川英治文庫賞候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aoringo
74
ベストセラー作家となった李奈。そんな中、今度は新作が直木賞候補になった!落ち着かない日々を送る中、イギリス大使館からの依頼が舞い込む。名作「バスカヴィル家の犬」がかのコナン・ドイル作ではない疑いがあり、調査して欲しいとのこと。巨大な魔犬に襲われたり、単身ロンドンに出向いたり、今回もワクワクだった。シャーロック・ホームズは学生の頃かなりハマっていた思い出深い作品なのでかなり前のめりになった。これをきっかけに読み直してみたくなりました!2024/12/14
Shun
41
シリーズ11作目。既にベストセラー作家の仲間入りを果たした李奈に新たな吉報が届く。日本で最も有名なある文学賞の候補となったということで、さらなる飛躍となるかの11巻目。そして毎度のことだが小説家として日々を過ごしたい彼女の元へ、新たな面倒ごとが舞い込んでくる。しかも今回は英国からの使者によって。それは英国が誇る名探偵シャーロック・ホームズ、その生みの親コナン・ドイルによる盗作疑惑という一大事であった。ついに李奈の文学に関するお悩み相談は海外規模になってしまったか、最高潮のクライマックスだった。2024/02/13
よっち
40
ベストセラー作家になっても変わらない日々を送る李奈。そんな彼女が直木賞候補になったことを知らされる第11弾。担当編集菊池と同い年の小説家・優佳から受賞候補選出を知らされた李奈にもたらされた、英国大使館からのコナン・ドイルの『バスカヴィル家の犬』を巡る謎の解明依頼。受賞やアニメ化した作家との気になる距離感や、昔の翻訳に対する考え方などいろいろ気になるテーマもあって、様々な思惑に振り回されながら舞台もだんだんスケールが大きくなって、万能鑑定士Qの莉子も登場しましたけど、何より選考の結果が気になりますね(苦笑)2024/03/05
ひー坊
21
今回の謎も難しい!各所に散らされていた伏線…やっぱりエンターテイメント作品はこうでないと。いやいや流石に無いだろう…え?無いよね?となるのが松岡圭祐 先生の作品。バイオレンス小説もドキドキして展開が気になるけど謎解きもドキドキして展開が気になる。そして次はどんな謎解きをするのか読み終えてもドキドキして先が気になる!2024/03/20
二分五厘
20
新作が『あの賞』の候補になったことを知らされ、戸惑いながらも昂揚感に浸る李奈。そんな彼女のもとに舞い込んだ、イギリス大使館からの依頼。いわく″英国文学史上最大の危機″コナン・ドイル著『バスカヴィル家の犬』の謎とは。シャーロック・ホームズの長編の中では読みやすく(笑)異色な印象もあったバスカヴィル、こんな都市伝説も秘めていたのか。純粋に誰が書いたかの検証…ではなく、どちらの内容が時代に沿っているのかから推論を組み立てたて、相手を自滅に追い込むタッグはお見事。で、電話の結果は?2025/04/19