出版社内容情報
霄(しょう)の京師(みやこ)には、稀代の巫術師(ふじゅつし)がいる。
そう噂される董月季(とうげっき)は、
幽鬼を祓い王朝を守護する巫術師の名門・董家の娘だ。
しかし彼女の顧客は市井の人々。
ある日、名家・鼓方(こほう)家からの依頼を受け、
彼女は楊柳島(ようりゅうとう)へ行くことに。
お目付役として、幼馴染みで許婚の封霊耀(ほうれいよう)を伴い、
鼓方家に現れる女の幽鬼の調査を始める。
しかしその矢先、依頼人が死亡する事件が起きて……。
秘密を抱えた美貌の巫術師×堅物若君の中華退魔ファンタジー!
内容説明
霄の京師には、稀代の巫術師がいる。そう噂される董月季は、幽鬼を祓い王朝を守護する巫術師の名門・董家の娘だ。しかし彼女の顧客は市井の人々。ある日、有力者・鼓方家からの依頼を受け、彼女は楊柳島へ行くことに。お目付役として、幼馴染みで許婚の封霊耀を伴い、鼓方家に現れる女の幽鬼の調査を始める。しかしその矢先、依頼人が死亡する事件が起きて…。秘密を抱えた美貌の巫術師×堅物若君の中華退魔ファンタジー!
著者等紹介
白川紺子[シラカワコウコ]
三重県出身。同志社大学文学部卒。2011年、雑誌Cobaltの短編小説新人賞に入選の後、12年度ロマン大賞(現ノベル大賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mariya926
104
白川さんは好きな作家さんですが、図書館ではラノベ扱いで手に入らないのですが、今回は読めたので嬉しいです。いつの間にか沢山の本を出しておられたのですね。シリーズ物が多い中でこの本はシリーズではなかったので手に取りやすかったです。その分物語は複雑ではなかったですが、楽しめました。ミステリーとまではいなかいけど、島で亡くなった人に指を指された人が亡くなる事件を解決していきます。主人公は綺麗だけど傷を抱えていて、それを支える霊耀は、武道に優れているけど恋心が分からないっていう設定も良い味を出していました。2024/07/15
はなりん
69
後宮の烏と同じ世界の少し後、そして海神の娘ともリンクした新しいシリーズ。能力のある巫術師月季と許嫁霊耀が依頼を受けある島へ。その島で次々起こる幽鬼絡みの事象と依頼人の一族の秘密と呪いを解決するため奔走する月季と霊耀。事件を通して2人の関係性や2人の秘密や複雑な想いが伝わってきて、楽しめた。許嫁としてまだまだ恋愛未満な感じだけど、育っていきそうな予感があってワクワクする。仲間に加わった渓もどんな感じになっていくのか楽しみ。2024/07/07
すがはら
60
店頭で見て、このタイトル「後宮の烏」と別の世界ってあり得ないような、逆に感心するような…とか思いながら買ってみました。バッチリ関係ありました。千里が良いおじいちゃんになってた。月季が格好良さと一途さと危うさとを持った厚みのあるヒロイン像になってて応援したくなりました。真面目で朴念仁の許嫁も人間味があって、鬱屈した情念の深さもまた良い感じです。色々とヘコむことが多いなかで、ちゃんと学校に通い続けてきちんと座学に励んでグレずに居続けるだけで偉いよ。続きが出たら読みたいです。2024/05/18
あっか
57
後宮の烏&海神の娘シリーズと同じ世界線の新シリーズがカドブンでスタート!(講談社の海神〜がチラシ&帯に大々的に宣伝されていて、何で!?とびっくり)巫術士の才能溢れる主人公・月季と許婚・霊耀が、依頼された霊障の謎を解いてゆく、白川紺子さんの黄金パターン♡1話短編ではなく1冊通して1つの事件が描かれます。すれ違う2人の思い、そしてまだ謎が隠されていそうな月季の過去…と、次巻が楽しみになる伏線もたくさんあり今後の続刊に超期待!にしても花菱夫妻、海神、京都くれない壮に続き4作も同時続刊なんて凄すぎる…!全部好き♡2024/05/16
Nyah
43
これは「後宮の烏」と「海神の娘」を繋ぐシリーズですね。霄の京師には、稀代の天才巫術師・董月季は巫術師の名門・董家の娘。同じく巫術師の名門・封家の嫡子ながら巫術の才がない幼馴染みで許婚の封霊耀がいる。月季は名家・鼓方家からの依頼で楊柳島へ行く事となり、護衛として霊耀を伴う事となった。鼓方家に現れる幽鬼の調査を始めたところ、依頼者が死に、その依頼者が幽鬼となって現れた。月季と霊耀は解決の為に調査するのだが、鼓方家の秘密を暴くこととなって‥。月季→❤️ 霊耀だけど、彼女に劣等感を持つ堅物霊耀は‥良い青年だよねー2025/02/11