出版社内容情報
潜入班に届いた複数の失踪事件調査依頼。
それらはいずれも『案山子に山の神が依る』との伝承がある中部地方の廃村「ソメ村」での事件だった。
村では昭和の半ばから幾度となく女性が失踪、未解決のまま現在に至る。
大規模な工場の建設が決まり、今が行方不明者捜索の最後のチャンスだと言うのだ。
清花たちは案山子が乱立する不気味な村に潜入。
消えた女性たちの生きた証を追う中で、おぞましい村の秘密に気づく――。
大人気シリーズ、戦慄の第5弾!
内容説明
潜入班に届いた複数の失踪事件調査依頼。それらはいずれも『案山子に山の神が依る』との伝承がある中部地方の廃村「ソメ村」での事件だった。村では昭和の半ばから幾度となく女性が失踪、未解決のまま現在に至る。大規模な工場の建設が決まり、今が行方不明者捜索の最後のチャンスだと言うのだ。清花たちは案山子が乱立する不気味な村に潜入。消えた女性たちの生きた証を追う中で、おぞましい村の秘密に気づく―。戦慄の第5弾!
著者等紹介
内藤了[ナイトウリョウ]
2月20日生まれ。長野市出身、在住。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
86
シリーズ第5弾。警察庁潜入班が今回調査するのは今は一軒のみの過疎の村。かつてそこでは数人の女性が行方不明になっていた。娘が不明になって30年の母親の夢枕に娘が立ったという。生死は関係なく探して欲しい。もうすぐその村に工場ができるという。その前に調査の必要があると、潜入班が入った村には数知れない案山子が立っていた。調査の間、昼夜問わず不気味な気配におののく土井と清花。田の神と崇められた骨の発掘。おぞましい村の秘密が次々に現れる。気持ち悪さとドキドキ感の先に驚愕の事実。毎度の事ながら結末に唖然とするばかり。2025/01/10
sin
54
地域潜入班と云うとどの様な部署なのか想像がつかないが、麻見和史の文書捜査官が実を追うあまり捜査一辺倒で次第に文書から離れてしまった感が拭えないのに比べて、こちらは事件性の有無も解らないまま捜査と云うより調査に依って事実を洗い出していき、その役割に徹しながら犯罪を暴き出す事に成功しているようだ。行方不明の娘を想う母の年月に拉致被害者の行く末を思い浮かべながら読み進めた。物語は予想に反してを匂わせながら、終盤に至って⋯やはり一気に悍ましい事実が明らかにされるが、ある意味その悲惨さにこの作者らしさを感じさせる。2025/03/18
mihya
40
シリーズ5作目。女性の失踪が続いた村の調査。 景色がイメージしやすく、自然の美しさも伝わってくるが、案山子だらけの廃村の不気味さも伝わる。 事件は置いといて、潜入班のまとまりが心地良い。楽しく読んだ。2025/02/12
Kazuko Ohta
36
どんどん好きになっているシリーズです。最初の頃は、少なくない読者に「性格に難あり」として評判イマイチだった“よろず建物因縁帳”の春菜よりも、私はこっちの清花のほうが苦手でしたが、今はひたすら応援したくなっています。それもこれも可愛い桃ちゃんがいるからか。博物館に勤務しているゆえ、田の神さんは標本資料にあります。でもこんなだとは知らなかった。土井さんのイチイチ「~」が入る喋り方にうんざりしていたのに、慣れました(笑)。土着の風習というのは全く以て面白い。けれど、安易に触れてはいけないものだという気もします。2025/01/14
ゆずぽん
34
潜入班に届いた2件の行方不明事件のメール。それに重なるように入った相談は30年前の行方不明に関することだった・・案山子だらけの村って設定が気味悪いと思って読み進めるとラストは猟奇的で何倍も気持ち悪かった。潜入班がまとまってきたので、次作も楽しみです。2025/03/14
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