角川文庫<br> アルツハイマー征服

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角川文庫
アルツハイマー征服

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041140109
  • NDC分類 493.75
  • Cコード C0195

出版社内容情報

アデュカヌマブの崩壊から、レカネマブ執念の承認まで。両者の死命を分けたのは2012年から始まったフェーズ2の設計にあった──。当事者たちの証言によって壮大な物語が完結。
物語は青森のりんご農家から始まる。陽子が、りんごの実ではなく、葉をもいで帰ってきたとき、一族のものたちはささやきあった。
「まきがきた」
遺伝性アルツハイマー病の突然変異解明からわかっていく病気のメカニズム。
遺伝子の特定からトランスジェニック・マウスの開発。ワクチン療法から抗体薬へ――。
患者、医者、研究者、幾多のドラマで綴る、治療法解明までの人類の長い道。
解説・青木薫



<文庫書き下ろし新章 目次>

新章その1  オーロラの街で
青森の一族同様、その北極圏の街で、代々アルツハイマー病に苦しむ一族がいた。その地を訪ねたスウェーデンの遺伝学者が全ての始まりとなる。

新章その2 アデュカヌマブ崩れ
アデュカヌマブはFDAで「迅速承認」というトラックをつかって承認される。が、承認直後から批判が噴出、議会調査も始まり、壮大な崩壊劇が始まる。

新章その3 運命のフェーズ2
2012年から始まったアデュカヌマブとレカネマブのフェーズ2の治験には実は大きな違いがあった。その年、エーザイにインド出身の統計学者が入社をしていた。

新章その4  ショーダウン
ついに「アルツハイマー病研究運命の日」が来る。「レカネマブ」フェーズ3治験結果。内藤晴夫はその日、携帯電話を枕元に置き眠りについた。米国からの報せはいかに? 

新章その5 みたび青森で 
連綿と続く遺伝性アルツハイマー病の苦しみ。レカネマブは希望の光となるか?

他 プロローグ「まきがくる」からエピローグ「今は希望がある」まで

内容説明

アデュカヌマブの崩壊から、レカネマブ執念の承認まで。両者の死命を分けたのは2012年から始まったフェーズ2の設計にあった―。文庫版書き下ろし新章「レカネマブ開発秘話」400字×80枚を加筆、当事者たちの証言によって壮大な物語が完結。遺伝子の特定からトランスジェニック・マウスの開発、ワクチン療法から抗体薬へ―。患者、医者、研究者、幾多のドラマで綴る、治療法解明までの人類の長い道。

目次

二人のパイオニア
セレンディピティー
アルツハイマー病遺伝子を探せ
捏造の科学者
アルツハイマー病遺伝子の発見
有意差を得ず
ハツカネズミはアルツハイマー病の夢を見るか?
アリセプト誕生
ワクチン療法の発見
AN1792
ラエ・リン・バークの発症
特許の崖
不思議な副作用
バピネツマブ崩れ
アミロイド・カスケード・セオリーへの疑問
老人斑ができないアルツハイマー病
発症の前を探る
アデュカヌマブの発見
崖を落ちる
さらばデール・シェンク
遺伝性アルツハイマー病の治験
私にお手伝いできることはありませんか
中間解析
勇気あるスピーチ
今は希望がある
断章

著者等紹介

下山進[シモヤマススム]
ノンフィクション作家、上智大学文学部新聞学科非常勤講師。1993年コロンビア大学ジャーナリズム・スクール国際報道上級課程修了。元慶應義塾大学総合政策学部特別招聘教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うつしみ

15
アリセプト(1997)からレケンビ(2023)まで、エーザイ社員を中心にアルツハイマー薬開発に関わった研究者、医師、患者の苦闘を綴った非常に良質なノンフィクション。アセチルコリン、アミロイドβ、タウ蛋白と80年代には病原物質が推定されていた。遺伝子工学、画像診断、モノクローナル抗体等の技術革新があり、DIANという患者情報の国際ネットワークが構築されてようやく創薬の地盤が整い始める。発症より20年も前からAβの蓄積が始まっているという2012年の論文が、介入すべきポイントは発症早期にあることを示していた。2024/06/09

Satoshi

12
アルツハイマー病の遺伝子発見から、薬の開発までのドキュメンタリー。非常に優れた作品であり、開発の経過から現状の問題点まで分かりやすく纏めている。遺伝因子が強い病気については、生命倫理など個人的な意見を入れがちだが、本書はあくまで客観的に記載している。2023/12/17

6
ちょうど、エーザイのアルツハイマー薬が承認されたタイミングだったので読んでみた。 科学者たちがアルツハイマー治療をするために、どのように仮説を設定するのか。老人斑は原因なのか結果なのか、何が原因でアルツハイマーが起きているのかを明らかにしていく。 プラセボ薬との比較試験でP値が0.01(0.05)を下回るかどうかといった開発場面での統計学の話や、一瞬の名声を得たいがための捏造の話など、現場の話が色々と書かれている。 あくまでアルツハイマー進行を遅らせるのみだとのこと。治療への道はまだまだ長いという。2023/10/21

おかつ

3
アルツハイマー病の発見からレカネマブ承認まで。製薬会社の研究者の多くは、入社から定年まで市場に流通する商品を一つも開発できずに社を去っていく。なんとシビアでモチベーションの維持が大変な世界だろう。頭の下がる思いだ。2023/12/24

hidehi

2
文庫化にあたり最新情報(その後の経過)についての新章が追加されているが、そこがまた面白い。期待をかけられていた新薬「アデュカヌマブ」が、わけのわかっていない経営陣による判断ミス(値付け、解析の方法など)でダメになっていくのがせつない。アデュカヌマブもレカネマブも、優秀な統計学者が結局キーになっているのが興味深い。2024/05/09

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