角川文庫<br> Another 2001〈上〉

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角川文庫
Another 2001〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041134078
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

多くの犠牲者が出た1998年度の〈災厄〉から三年。――春から夜見山北中学三年三組の一員となる生徒の中には、三年前の夏、見崎鳴と出会った少年・想の姿があった。〈死者〉がクラスにまぎれこむ、という奇怪な〈現象〉に備えて、今年度は特別な〈対策〉を講じる想たち。だが、クラスに広がる不安と疑心が次第に歯車を狂わせていき……ついに惨劇の幕が開く! 名手・綾辻行人が満を持して放つ、圧巻の学園ホラー&ミステリ。

内容説明

多くの犠牲者が出た1998年度の“災厄”から三年。―春から夜見山北中学三年三組の一員となる生徒の中には、三年前の夏、見崎鳴と出会った少年・想の姿があった。“死者”がクラスにまぎれこむ、という奇怪な“現象”に備えて、今年度は特別な“対策”を講じる想たち。だが、クラスに広がる不安と疑心が次第に歯車を狂わせていき…ついに惨劇の幕が開く!名手・綾辻行人が満を持して放つ、圧巻の学園ホラー&ミステリ。

著者等紹介

綾辻行人[アヤツジユキト]
1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年に『十角館の殺人』で作家デビュー。これを引き金に巻き起こった「新本格ムーブメント」は、推理小説界の一大潮流となった。92年には『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。「館」シリーズを代表とする本格ミステリを書き続ける一方で、ホラー小説にも意欲的に取り組んでいる。2018年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナルピーチ

161
待ちに待った文庫化。あの『Another』の衝撃を再び楽しむ事ができる喜びに感謝!前作から3年後を舞台に巻き起こる〈災厄〉。今作ではエピソードSに登場し、鳴と出会う事になった“比良塚想”を軸にして、三年三組を襲う〈災厄〉に立ち向かっていく…。上巻、まだまだ序盤にも関わらず綾辻ワールドへ惹き込む吸引力が半端ない!!前作までの流れで起こりうる展開はおおよそ想像できるのに、全く飽きる事なく一気に読み耽った。怒涛の様に押し寄せる不穏な数々…どんな終息を迎えるのだろうか。その結末を知る為、下巻へと向かう!2023/07/16

相田うえお

85
★★★★☆23071【Another 2001(上) (綾辻 行人さん)】Another〜AnotherエピソードSの物凄く強烈なインパクトに圧倒されたのもあってAnother2001を読み始めるのが楽しみでだったんです。でも勿体無かったので暫く積んでたんですよね。本作品も想像以上に度肝を抜かれました。当方の限界を超えてます。やはり『ある年』は始まってしまったのですね〜(ま、『ない年』を小説にしても、しゃ〜ないけど)起こり得ないことが起こる怖さ、計り知れません。ラスト!とうとう厄が来ましたよ〜。後半へ〜!2023/11/02

HANA

74
前作から三年の時を経て、三年三組に再び「現象」が起きてクラスは濃厚な死の香りに包まれる。前作を読んでいるのでそれへの対処を読者は知っているのに、関係者は知らないというのがまずポイント。前作とは逆にどういう風にそれを見つけるかというのが倒叙形ミステリみたいで興味をそそられる。また誰が「それ」に当たるのかというのも、読者だけがわかる仕組みに。将来の悲劇がもう目に見えるようである。本巻では本格的な災厄が訪れる前だというのに、もう目が離せなくなってしまった。いよいよ事件が起きたところで下巻に。続きが本当に楽しみ。2023/07/10

えみ

68
あぁ、またやってきてしまった夜見山北中学校3年3組の〈厄災〉が…。今でも詳細を思い出せるほど『Another』の衝撃は凄かったが、今回も負けず劣らず最凶の予感しかしない。『Another』『AnotherエピソードS』に続く3年後の恐怖を描く学園ホラー。思い出す、あの人の最期を…。そしたまた「ある年」がやってくる。死者がクラスに紛れこむことで起こる人の死を招く〈超自然的自然災害〉の数々。対策を講じても迫りくる絶望。3年3組の生徒である想は〈厄災〉を食い止めるため自ら「いないもの」となったはずだったが…。2023/06/18

ま~くん

60
夜見山北中学3年3組に襲い掛かる「災厄」。その年に当たってしまうと「対策」を取っても次々に3年3組の生徒、親、関係者が非業の死を遂げてしまう。比良塚想は自身を「いないもの」として目に見えない災いから逃れるべく振る舞うが失敗に終わる。何故、災厄は起こるのか、どうすれば止めることが出来るのか。上巻は一気に3人も死亡したところで終了。「犯人はお前だ!」的なエンディングになるのか、それともオカルト的要素が絡んでいるのか。やっぱり見崎鳴が真相解明の鍵を握っているんだろうか。想像以上に面白く読了。早速、下巻へ。2023/10/10

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