角川文庫<br> 遠巷説百物語

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角川文庫
遠巷説百物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 608p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041131091
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【第56回吉川英治文学賞受賞作】
『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞を受賞――本作でシリーズ三冠!

「遠野は化け物が集まんだ。咄だって、なんぼでも来る」

盛岡藩筆頭家老にして遠野南部家当主の密命を受けた宇夫方祥五郎は、巷に流れる噂話を調べていた。
郷が活気づく一方で、市場に流れる銭が不足し困窮する藩の財政に、祥五郎は言い知れぬ不安を感じる。
ある日、世事に通じる乙蔵から奇異な話を聞かされた。
菓子司山田屋から出て行った座敷童衆、夕暮れ時に現れる目鼻のない花嫁姿の女、そして他所から流れて迷家に棲みついた仲蔵という男。
祥五郎のもとに舞い込む街談巷説、その真偽は――。

ハナシは、やがて物語になる。どんどはれ。
〈巷説百物語〉シリーズの集大成!

内容説明

江戸末期。難題が山積し、謀略が渦巻く盛岡藩。御譚調掛・宇夫方祥五郎は筆頭家老より、市井の動向を探るべく、巷の噂話を聞き、真偽を見定め報せよと密命を受けていた。交易の要所・遠野保には、人が集い、「咄」が生まれ「噺」が集まる。そして―化け物も。菓子屋から去った座敷童衆。眼鼻のない花嫁。娘を焼き殺す化鳥。奇怪な騒動の真相と結末とは?第56回吉川英治文学賞受賞作にしてシリーズ集大成!

著者等紹介

京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
小説家・意匠家。1963年北海道生まれ。94年、妖怪小説『姑獲鳥の夏』で小説家デビュー。『魍魎の匣』で第49回日本推理作家協会賞、『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、『後巷説百物語』で第130回直木賞、『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞を受賞、『遠野物語remix』「えほん遠野物語」シリーズなどにより平成28年遠野文化賞を受賞、『遠巷説百物語』で第56回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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HANA

64
シリーズ最新刊。今回の舞台は民話の里遠野。今回も登場する様々な怪異、口だけのお歯黒の女、巨大魚に火を吹く鳥、巨大な熊とその背後にある様々な仕掛け。と、シリーズならではの語り口を今回も存分に楽しむ事が出来た。西国にいる妖怪が登場するのもまたご愛敬。それと今回は『遠野物語』を意識してか、全編がハナシというものを強く意識した造りになっていて、今まで以上に語るという構造が強く出ているのはまさに巷説だと思う。最後の話、あの人物も出てきて、初期から続く「千代田のお城のでけえ鼠」の正体も判明。続きが待ちきれないです。2023/03/06

優希

59
第56回吉川英治文学賞受賞作。江戸末期の遠野に集う人々の「咄」はやがて「噺」となる。化け物絡みの奇妙な騒動の真相と結末。祥五郎が聞き手としてそれらを探るのですね。生まれと落とし所が何処なのか、どう聞いてどう落とすのか。全てが曖昧に見えるのがたまりません。シリーズ集大成というのも納得です。ただ、シリーズの終わりが見えてきて、楽しみが減りそうな予感がしています。2023/03/13

眠る山猫屋

50
外伝的な構造ながら、非常に楽しめた。主人公は遠野に暮らす宇夫方祥五郎。士分を捨て、だが幼馴染でもある筆頭家老の耳目となり、市井を伺う。宇夫方の噺集めに協力するのはもう一人の幼馴染・乙蔵はひねくれ者。そして事件を妖怪の仕業として片付ける謎の男たち。まず宇夫方がいい。知略もあり機転も利くが、武士としては三流かな。仲蔵たちの仕掛けは人助けが根源にあるから、宇夫方としても事実を白日の元に晒す事ができない葛藤を抱える事になってしまう。悲惨な事件を人死無しで片付ける様は爽快。尚且つ時代の大きな流れに(続)2023/10/22

Shun

37
シリーズものですが初読みとなる作品。本作では遠野物語で知られる遠野の地で生まれた噺が語られます。時代は江戸末期の盛岡藩。ここでは悪政や陰謀による混乱が民の暮らしに影を落とし、影の生まれるところ得体の知れぬ魑魅魍魎が蠢く様にいくつも奇怪な事件が起こっていた。曰く目や鼻のない女性「歯黒べったり」に遭遇したとか、内陸の川を遡る巨大な魚影「磯撫」を目撃した者、はたまた火を吐く巨大な怪鳥「波山」の噂と奇怪な黒焦げ死体など。どれも妖怪の仕業と思えるような事件だが、やはりそこは京極夏彦の小説。怪事件の裏に人の悪行あり。2023/06/14

ポチ

36
今回は妖怪や妖の本場の遠野が舞台。妖怪の種明かしの仕掛けも楽しく読了。やっぱり又市の登場は嬉しいですね。2024/04/28

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