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出版社内容情報
“問題児”たちは修学旅行を乗り越え、ぎこちなくもグループとして集まるようになった。炎上の件で親の監視が厳しく、自由に外出できない鈴を解放するため、碧たちは鈴を貶めたヤツらから証拠を掴もうと動き出す!
内容説明
碧たち“問題児”は修学旅行を乗り越え、ぎこちなくもグループとして集まるようになった。鈴が炎上に仕立て上げられた証拠を集めたり、みんなで初めて休日に遊んだり。それぞれが居場所をここに見出し始めた一方…「僕達がこのままの関係だと二年四組にとってよくないと思うんですよ」彼らの前に、クラスの優等生集団のリーダー・木梨総悟が立ちはだかり!?そんな騒がしい学校生活のさなか、元生徒会長の未月と、かつての親友・緑川豊美の因縁も動き出す。本物のワルに堕ちた豊美を救い出そうと、未月は単独で不良グループに潜入するが、不覚にもカラオケに誘導されてしまい―!?
著者等紹介
桜目禅斗[サクラメゼント]
問題児作家。ネット投稿(カクヨム)でも活動中。別名義でも活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
42
クラスの問題児5名による群像劇第2弾。炎上事件を切っ掛けに両親からの監視が厳しくなった鈴の解放と、未月の過去に迫る今回でした。特に未月と彼女が排斥されたことに関わる友人・豊美に纏わるエピソードには、こういうことは実際にあり得るだろうなと思うと胸が痛みますね。そして、表紙に描かれた未月の笑顔の理由が明らかになるシーンには大いにカタルシスを感じました。さて、今回のもう一人のメインヒロイン鈴の言動には戦慄せざるを得ません。そんな彼女がエピローグでとった大胆な行動に、最中先輩はどう対処するのか。続きが楽しみです。2022/10/08
よっち
42
修学旅行を乗り越えてグループとして集まるようになった碧たち問題児。そんな彼らの前に、クラスの優等生集団のリーダー木梨が立ちはだかる第二弾。鈴が炎上した真相の証拠を集めたり休日に遊んだりする中で、それぞれが居場所を見出し始めた一方、彼らに絡んでくる真意が読めない木梨の思惑。今回は元生徒会長の未月とかつての親友・緑川豊美の因縁解決に協力する展開でしたけど、あんな風に直面する窮地を次々と解決していったら、碧に惚れちゃいますよね(苦笑)碧を巡る未月・キラ・鈴たちの駆け引きに今後は注目ですが、早速そう来ましたか…。2022/09/30
オセロ
31
修学旅行を経て、問題児達のグループを結成した茂中達。そんな茂中達が親睦を深める為にSNSで炎上した赤間の過去の友人の闇を暴き、皆でアミューズメント施設などで遊べるようになったある日、黒沢が問題児になった原因の一旦を担うかつての親友・緑川が現れる。 黒沢が生徒会長を辞める原因は何とも彼女らしいものでしたが、黒沢と緑川の問題をどうにかしようとする茂中の手段はそれ以上に彼らしいもので。そんな茂中が迎えた予想外の状況をどう切り抜けるのか続きが楽しみです。2022/10/03
わたー
26
★★★★★伏線が張られるたびに戦々恐々としていたのだが、最後の最後でのインパクトに全て持っていかれた感じ。今回は赤間の炎上に対する状況の改善と、黒沢の生徒会長リコールの真相について。赤間に罪を擦り付けて逃げた相手にハニトラを仕掛けたり、不良相手に警官のフリをして状況を打開したりと、自分の身を顧みずに仲間の窮地を救う茂中先輩の姿にカッコよさを感じるよりも痛々しさを感じてしまった。さらに彼に追い打ちをかけるかのようにアリスについての嘘を解消させるシーンも、自傷行為にしか見えなくて、その面は赤間に共感を感じた。2022/11/01
まっさん
24
★★★☆ 登場ヒロインの中でキラと未月が競うように好きな身としては嬉しい話でした。 前半はクラスの優等生集団リーダーである木梨との駆け引きが描かれ、表面上は品行方正な彼の裏の顔が仄めかされる事で作品としてのラスボス的なキャラクターが登場する重要なエピソードでした。後半は未月が生徒会長をクビになった真相が明かされ、同時に彼女の親友であった緑川豊美が茂中グループに絡んでくる事で起きる一悶着を描いた構成となっていました。 まず、物語全体を通した印象としては前巻と比べてやや勢いが落ちたのかなと。今巻が悪いとい→2022/12/28