出版社内容情報
帝都の平和を脅かす土蜘蛛一族との戦いを終え、穏やかで幸せな結婚生活を送る智世と宵江。
けれど相変わらず忙しく任務に邁進する宵江の姿を見た智世は、自分も何か打ち込めるものを探したくなる。
一方、宵江は智世に結婚指輪を渡すタイミングを計っていた。しかし機を逸したまま新婚旅行の日に……。
旅先の厳島周辺には、若い女性が神隠しに遭うという噂があった。
女性たちは数日間行方不明になった後、決まってずぶ濡れで発見され、体に傷はないものの、行方不明になっている間の記憶が一切ないという。
周辺には水神を奉る土着信仰があり、水神による神隠しだと信じられているらしい。
智世と宵江は穏やかに旅行を楽しむが、些細なきっかけで気まずい雰囲気に。指輪を渡すタイミングがわからず困っていた宵江の様子を智世が訝り、隠し事があるのではとショックを受けたのだ。
智世は頭を冷やすため一人になるが、厳島にたくさんいる猿の中に、なぜか尾びれが生えている影がいくつかあるのを見つける。
実はそれは「猿鬼(さるおに)」という、水神の使い魔だった。智世は猿鬼たちに連れ去られてしまい――。
内容説明
帝都を脅かす妖との戦いが終わり、智世と宵江は穏やかな結婚生活を送っていた。ある日、眷属たちから「人間の男性は婚姻の証に指輪を贈る」と聞かされた宵江は、妻に人間らしい経験をさせてやりたいと意を決して結婚指輪を準備する。しかし渡す機会を逸したまま新婚旅行の日に…。一方の智世は、隠し事がある様子の夫に不安を感じ、気まずい雰囲気に。一人になった智世は付近の海に棲む水神の神隠しに遭ってしまい―。
著者等紹介
沙川りさ[スナカワリサ]
東京都杉並区生まれ。2019年、第5回角川文庫キャラクター小説大賞“優秀賞”を受賞し、同作を加筆・改題した『鬼恋綺譚 流浪の鬼と宿命の姫』でデビュー。脚本家としても活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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