出版社内容情報
松岡 圭祐[マツオカ ケイスケ]
著・文・その他
内容説明
彗星のごとく出現した作家、櫻木沙友理。刊行された小説2作は、いずれも100万部を突破、日本じゅうがブームに沸いた。彼女を発掘した出版社が新人作家の募集を始めることを知ったラノベ作家の杉浦李奈は、親しい同業者の那覇優佳とともに選考に参加。晴れて合格となった2人は、祝賀会を兼ねた説明会のために瀬戸内海にある離島に招かれるが…。そこはかの有名な海外推理小説の舞台のような、“絶海の孤島”だった。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作『千里眼』シリーズは累計628万部を超える人気作となった。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化され、さらにブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞、17年には吉川英治文庫賞候補作となる。その他の作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aoringo
85
時の人である敏腕編集者に選ばれた八人の作家たち。集められた閉ざされた島の中で殺人事件が起こる。所謂クローズド・サークル。書き尽くされているテーマであるからしょうがないけど、やっぱり斬新さには欠けるかな...ミステリーの蘊蓄がもっとあると嬉しい。とりあえずクイーンのシャム双子から読んでみよう。2023/09/01
hiro
79
売れないラノベ作家の杉浦李奈は盗作、女児行方不明事件と続けて謎を解いて“探偵”として成長した。このシリーズ第3弾での李奈は、9人の小説家を含め12人が閉じ込められた瀬戸内海の孤島で編集者が殺され、李奈自身にも危険が迫るというまさしくクローズド・サークルミステリの世界に入り込んでいく。クリスティを含め国内外のそうそうたるミステリ作家が挑んできたクローズド・サークルをこの文芸ミステリのシリーズで取り上げるは当然だと思うが、その中で売れない小説家たちの現状がわかるという珍しいクローズド・サークルミステリだった。2022/09/17
Yunemo
72
この発想の面白さに感激ひとしお。でもね、ちょっとした違和感が残って。前作とは作風が一変してしまったところかな。クローズド・サークルそのまま、孤島に集められた李奈たち9人の作家が殺人犯と対峙する本来の本格ミステリになっていること。意図的に文芸色を排したのかどうか、李奈の謎解きがメインとなって展開。ただここにクリスティ作品をベースにすることによって文芸色は出してるのでしょうが。李奈の成長・進化が表現されてます。ただこのまま進むと、著者が生み出した別のヒロインに似てきてしまうのでは、という想いが先走ってしまい。2022/02/27
たか
62
シリーズ第3作。新星ミリオンセラー作家の櫻木沙友理を発掘した出版社の新人作家募集にラノベ作家の杉浦李奈と友人で作家の那覇優佳は参加する。2人は揃って合格し瀬戸内海のリゾートアイランド汐先島に招待される。合格した小説家8人と櫻木沙友理・編集者・カメラマン・世話係の計12人が絶海の孤島で事件に巻き込まれる。 前2作では探偵役に徹した李奈が今作で事件の禍中に放り込まれる。文芸色を薄めミステリを前面に小説家の苦悩を描く。絶妙な違和感と伏線、事件の真相が2転3転し緊迫感が漂うクローズドサークル。 ★★★✩✩ 3.02022/05/14
坂城 弥生
60
クローズドサークルなんて名前の孤島にある建物なんて絶対泊まりたくない…不吉すぎる(>_<)2022/03/29
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